学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §27 膝関節十字靱帯損傷の診察 / QJ31A029
理由で解く 柔道整復師
Nテストは、膝屈曲位から伸展していく過程で脛骨が前外方へ亜脱臼する現象をとらえる検査で、前外側回旋不安定性を評価します。他の3つは前方または後方という直線方向の不安定性をみる検査です。
膝の不安定性は、前後・内外側といった直線方向のものと、回旋を伴うものに分けて整理します。前十字靱帯が損なわれると、脛骨は前方へ移動するだけでなく前外方へ回旋しながら亜脱臼します。Nテストは背臥位で、膝屈曲位から外反と内旋を加えながら伸展していき、屈曲20〜30度付近で脛骨が前外方へ亜脱臼する「ガクッ」とした動きを触知する検査で、ジャークテストと同型の操作です。これに対しピボットシフトテストは逆向きに、伸展位から外反・内旋を加えつつ屈曲していき、同じ屈曲20〜30度付近で亜脱臼が整復されるガクッを触知します。操作の向き(屈曲位から伸展していく/伸展位から屈曲していく)と、そこで観察される現象(亜脱臼/整復)は対になっているので、必ずセットで覚えて取り違えないようにします。いずれも同じ前外側回旋不安定性という現象を、逆方向からとらえたものです。
| テスト・所見 | 操作の向き | 触知する現象 | 不安定性の方向 |
|---|---|---|---|
| Nテスト(=ジャークテストと同型) | 屈曲位から外反・内旋を加えつつ伸展していく | 屈曲20〜30度で脛骨が前外方へ亜脱臼 | 前外側回旋 |
| ピボットシフトテスト | 伸展位から外反・内旋を加えつつ屈曲していく | 屈曲20〜30度で亜脱臼が整復される | 前外側回旋 |
| ラックマンテスト | 20〜30度屈曲位で脛骨を前方へ引き出す | 前方への移動量の増大 | 前方 |
| ワトソン・ジョーンズテスト | 膝伸展位で下腿を持ち上げる | 脛骨の前方突出 | 前方 |
| サギング | 股・膝を屈曲させて側方から観察 | 脛骨粗面が後方へ落ち込む | 後方 |
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