学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §25 大腿部打撲・肉ばなれ、大腿四頭筋、ハムストリングスの診察 / QJ31A027

理由で解く 柔道整復師

QJ31A027 必修問題

出典:第31回柔道整復師国家試験(2023)午前 問27
問題
大腿部前面打撲で中等度損傷にあたるのはどれか。
選択肢
1 膝関節屈曲 20度まで可能
2 膝関節屈曲 40度まで可能
3 膝関節屈曲 80度まで可能
4 膝関節屈曲 120度まで可能
解答
正解3(膝関節屈曲 80度まで可能)
解説

大腿部前面打撲の重症度は、受傷後の膝関節自動屈曲角度で分類します。中等度は45〜90度なので、80度まで可能が答えです。

大腿四頭筋の打撲では筋内に血腫が生じ、その量と部位に応じて膝を曲げる際の伸張痛が強くなります。そこで膝屈曲角度を重症度の指標に用い、90度以上曲がれば軽度、45〜90度なら中等度、45度未満なら重度と評価します。判定は受傷直後ではなく、腫脹が現れる受傷後24時間前後の状態でみるのが原則です。急性期は膝屈曲位でのアイシングと圧迫を行い、重度例や血腫が大きい例では骨化性筋炎や急性コンパートメント症候群を念頭に置いて医師の評価につなげます。

✓ 3. 正しい
膝関節屈曲 80度まで可能
45〜90度の範囲に入るため中等度に該当します。跛行がみられ、スポーツ復帰までに数週間を要する程度の損傷です。
✗ 1. 誤り
膝関節屈曲 20度まで可能
45度未満なので重度に分類されます。強い跛行や歩行困難を伴い、血腫の大きさや神経・血管の状態を確認するため医師の評価が必要です。
✗ 2. 誤り
膝関節屈曲 40度まで可能
これも45度未満であり重度に該当します。中等度との境界が45度である点を数字で押さえておきましょう。
✗ 4. 誤り
膝関節屈曲 120度まで可能
90度以上曲がるので軽度です。歩行はほぼ正常で、比較的短期間で復帰できる範囲になります。
ポイント
  • 大腿部前面打撲の重症度は膝関節屈曲角度で判定する。軽度90度以上/中等度45〜90度/重度45度未満。
  • 評価は腫脹がそろう受傷後24時間前後で行う。
  • 急性期は膝屈曲位でのアイシング・圧迫・挙上。伸展位での固定は避ける。
  • 強い疼痛の増悪、緊満、感覚障害があれば急性コンパートメント症候群を疑い、直ちに医師へつなぐ。
  • 無理な伸張や強いマッサージは骨化性筋炎の誘因となるため、段階的な可動域訓練を選ぶ。
比較表
重症度膝関節屈曲歩行対応の目安
軽度90度以上ほぼ正常RICE、早期に段階的復帰
中等度45〜90度跛行ありRICE+膝屈曲位保持、慎重に可動域訓練
重度45度未満著明な跛行・歩行困難医師の評価を仰ぎ、合併症を監視
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