学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §20 肘関節後方脱臼の固定 / QJ31A020
理由で解く 柔道整復師
肘関節後方脱臼の整復後は、肘関節90度屈曲位・前腕回内外中間位で固定する。
肘関節後方脱臼は、肘の過伸展と軸圧により前腕が後方へ逸脱するもので、前方関節包や側副靱帯が損傷する。整復後は再脱臼肢位である伸展を避け、関節面が最も安定し、損傷した前方組織が緩む90度屈曲位に保持する。前腕は回内外中間位とし、副子と三角巾で固定する。屈曲を強くしすぎる鋭角屈曲位は、腫脹が加わると前腕の循環障害を招きVolkmann拘縮の危険があるため避ける。固定中は手指の自動運動を続けさせ、橈骨動脈拍動・手指の色調・しびれを確認する。固定期間はおおむね2〜3週を目安とし、除去後は自動運動を中心に可動域を回復させる。他動的に強く伸展させる操作は骨化性筋炎の誘因となるため行わない。
| 固定肢位 | 安定性 | 主なリスク |
|---|---|---|
| 伸展位 | 不良 | 再脱臼、前方組織の伸張 |
| 45度屈曲位 | やや不良 | 後方への制動が不十分 |
| 90度屈曲位 | 良好 | 特になし(推奨肢位) |
| 120度屈曲位 | 良好だが過度 | 腫脹に伴う循環障害・Volkmann拘縮 |
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