学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §9 上腕骨外科頸外転型骨折の診察および整復 / QJ31A007
理由で解く 柔道整復師
上腕骨外科頸外転型骨折の圧痛は骨折線に一致して限局し、その程度は著明である。「軽度」とする記述が設問の答え。
外科頸外転型骨折は、上肢を外転位にして手をついた際の介達外力で生じ、遠位骨片が外転して骨折部が前内方へ突出する。骨折血腫と周囲軟部組織の損傷により三角筋部は著明に腫脹し、圧痛は骨折線に一致した限局性圧痛として強く出るのが特徴で、これは軟部組織損傷のみの場合との重要な鑑別点になる。骨折の固有症状である異常可動性・軋轢音を認めることもあるが、外転型は骨片が嵌入していることが多く、嵌入例ではこれらが明らかでないうえ疼痛も軽度で自動運動がある程度可能なため、捻挫と誤りやすい。症状が軽くても、限局性の圧痛と受傷機転から骨折を疑い、固定して医師の診察につなぐ姿勢が必要である。また外観が肩関節前方脱臼と紛らわしいが、本骨折では骨頭が関節窩にとどまるため肩峰下に骨頭を触知でき、脱臼では肩峰下が空虚となって肩峰が角状に突出する。
| 所見 | 外科頸外転型骨折 | 肩関節前方脱臼 |
|---|---|---|
| 肩峰下 | 骨頭を触知できる | 空虚(肩峰が角状に突出) |
| 三角筋部 | 著明に腫脹 | 膨隆が消失し扁平化 |
| 軋轢音・異常可動性 | あり。ただし嵌入例では明らかでない | なし |
| 弾発性固定 | なし | あり(Dugas徴候陽性) |
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