学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §17 主要な疾患 膠原病 / QJ30P038
理由で解く 柔道整復師
関節リウマチが好発するのは手指の近位指節間(PIP)関節や中手指節(MCP)関節です。遠位指節間(DIP)関節は侵されにくいことが鑑別の鍵になります。
関節リウマチは滑膜の慢性炎症を主体とする全身性の自己免疫疾患で、増殖した滑膜(パンヌス)が軟骨と骨を破壊します。障害されるのは滑膜のある関節なので、手指ではPIP・MCP関節、手関節、足趾のMTP関節に左右対称性に起こり、DIP関節は原則として侵されません。1時間以上続く朝のこわばりが特徴で、進行するとスワンネック変形、ボタン穴変形、尺側偏位といった特有の変形をきたします。30〜50歳代の女性に多く、男女比はおよそ1対3〜4です。滑膜だけでなく全身の病変を伴い、リウマトイド結節、間質性肺炎、貧血、血管炎などがみられます。DIP関節が腫れて硬く膨らむヘバーデン結節は変形性関節症の所見であり、混同しないようにしましょう。
| 関節リウマチ | 変形性関節症(手指) | |
|---|---|---|
| 主な部位 | PIP・MCP・手関節・MTP | DIP(ヘバーデン結節)、PIP(ブシャール結節) |
| こわばり | 朝1時間以上 | 短時間(動かすと軽快) |
| 炎症所見 | 腫脹・熱感あり、CRP・赤沈上昇 | 乏しい |
| 全身症状 | あり(発熱、倦怠感、間質性肺炎など) | なし |
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