学習トップ理由で解く 柔道整復師衛生学・公衆衛生学 ▸ §2 公衆衛生 / QJ30P005

理由で解く 柔道整復師

QJ30P005 衛生学・公衆衛生学

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午後 問5
問題
介護認定審査会で正しいのはどれか。
選択肢
1 介護支援専門員の意見書を提出する。
2 都道府県に設置される。
3 二次判定を行う。
4 要支援の判定は行わない。
解答
正解3(二次判定を行う。)
解説

介護認定審査会は市町村に置かれ、一次判定の結果に主治医意見書と特記事項を加えて二次判定を行う組織である。正答は3。

要介護認定の流れは、本人・家族による市町村への申請、認定調査員による全国共通の調査と主治医意見書の作成、コンピュータによる一次判定、介護認定審査会による二次判定、市町村による認定と通知(申請から原則30日以内)という順に進む。一次判定は要介護認定等基準時間を機械的に算出するもので、認知症による介護の手間や特記事項までは反映しきれない。そこを補うのが二次判定で、保健・医療・福祉の学識経験者から市町村長が任命した委員による合議体が、非該当・要支援1〜2・要介護1〜5の区分を決める。名称の似た介護保険審査会は都道府県に置かれる別組織で、認定結果などに対する不服申立て(審査請求)を扱う。

✓ 3. 正しい
二次判定を行う。
一次判定はコンピュータによる機械的な処理であり、そこに主治医意見書と認定調査の特記事項を突き合わせて最終的な区分を決めるのが介護認定審査会の役割。委員は保健・医療・福祉の学識経験者で、任期は原則2年、通常5名程度の合議体で審査する。あわせて、状態の軽減・悪化防止のために必要な療養についての意見を市町村に述べることもできる。
✗ 1. 誤り
介護支援専門員の意見書を提出する。
審査会が用いるのは主治医が作成する主治医意見書であり、介護支援専門員(ケアマネジャー)が意見書を作成するわけではない。また意見書は審査会が提出するものではなく、審査会に提供される資料である。介護支援専門員の役割は、認定後のケアプラン作成やサービス事業者との調整、また市町村から委託を受けての認定調査にある、と役割で分けて覚える。
✗ 2. 誤り
都道府県に設置される。
介護認定審査会が置かれるのは保険者である市町村。介護保険の保険者が市町村(および特別区)であることから導ける。都道府県に置かれるのは介護保険審査会で、認定結果や保険料の賦課に不服がある場合の審査請求を受け付ける。「認定するのは市町村、不服を審査するのは都道府県」と対で整理する。
✗ 4. 誤り
要支援の判定は行わない。
審査会は非該当・要支援1〜2・要介護1〜5のすべての区分を判定する。要支援と判定された人は介護予防サービスや地域支援事業の対象となり、担当は地域包括支援センターに移るが、区分そのものを決めるのは介護認定審査会である。
ポイント
  • 介護認定審査会は市町村に設置。委員は保健・医療・福祉の学識経験者を市町村長が任命(任期2年)
  • 一次判定=認定調査票と主治医意見書の一部をもとにコンピュータで要介護認定等基準時間を算出
  • 二次判定=介護認定審査会が主治医意見書と特記事項を加味して区分を決定
  • 判定区分は非該当・要支援1〜2・要介護1〜5の計8区分。認定は原則30日以内に市町村が通知
  • 介護保険審査会は都道府県に設置され、不服申立て(審査請求)を扱う別組織
比較表
介護認定審査会介護保険審査会
設置主体市町村(特別区)都道府県
役割要介護認定の二次判定認定結果・保険料などへの審査請求の審理
構成保健・医療・福祉の学識経験者による合議体被保険者代表・市町村代表・公益代表
判定するもの非該当/要支援1〜2/要介護1〜5処分の当否
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。