学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §8 免疫異常・アレルギー / QJ30A125
理由で解く 柔道整復師
HIVが選択的に感染して破壊するのはCD4陽性のヘルパーT細胞であり、CD8陽性T細胞ではない。記述として誤っているのは2で、これが答え。
HIVはエンベロープ蛋白gp120でCD4分子に結合し、CCR5やCXCR4を共受容体として細胞内に侵入する。CD4はヘルパーT細胞(およびマクロファージ、樹状細胞)が持つ分子なので、感染と破壊はヘルパーT細胞に集中する。ヘルパーT細胞は細胞性免疫と液性免疫の両方を指揮する司令塔であるため、これが減ると免疫全体が崩れていく。CD4陽性細胞数が200/μLを下回るあたりから日和見感染や悪性腫瘍が現れ、定められた指標疾患を発症した段階でAIDSと診断される。一方CD8陽性の細胞傷害性T細胞は、感染細胞を攻撃する側であり感染初期にはむしろ増加するため、CD4/CD8比の低下が特徴として現れる。血液・体液を扱う場面では、手指衛生と手袋の着用、器具の適切な処理といった標準予防策をすべての人に等しく適用することが基本になる。
| 項目 | CD4陽性T細胞(ヘルパーT) | CD8陽性T細胞(細胞傷害性T) |
|---|---|---|
| HIVとの関係 | gp120が結合して感染・破壊される標的 | 感染細胞を攻撃する側。初期には増加 |
| 主な働き | 細胞性免疫・液性免疫の司令塔 | 感染細胞や腫瘍細胞を直接傷害 |
| AIDSでの動き | 減少(200/μL未満で日和見感染が出現) | 比較的保たれ、CD4/CD8比が低下 |
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