学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §7 運動発達 / QJ30A115
理由で解く 柔道整復師
神経線維の髄鞘化は「系統発生的に古く、早く必要になる系から順に進む」という規則性があり、脊髄の運動神経根が最も早く完了します。網様体や大脳の連合線維は最も遅くまでかかります。
髄鞘化は胎生中期に始まり、部位によっては生後から思春期以降まで続く長い過程です。脊髄前根(運動神経根)は胎生5か月ごろから髄鞘化が始まり、出生前後にはほぼ完了します。後根(感覚神経根)は前根よりやや遅れ、続いて脊髄内の上行路・下行路、次いで小脳、最後に網様体や大脳の連合線維がゆっくり成熟していきます。錐体路の髄鞘化が生後1〜2年をかけて進むことは、この時期に随意運動が急速に上達すること、そして乳児期にはバビンスキー反射が陽性でも生理的であることと結びついています。髄鞘があると跳躍伝導が成立して伝導速度が跳ね上がるので、「髄鞘化が進む=その機能が使えるようになる」と読み替えると、発達運動学の問題全体が理解しやすくなります。
| 部位 | 髄鞘化の時期 | 対応する機能 |
|---|---|---|
| 運動神経根(脊髄前根) | 胎生5か月ごろ〜、最も早く完了 | 胎動・出生直後の運動出力 |
| 感覚神経根(脊髄後根) | 前根よりやや遅れる | 感覚入力 |
| 錐体路 | 生後1〜2年かけて進む | 随意運動の発達 |
| 小脳 | 主に生後 | 運動の協調・平衡 |
| 網様体・大脳連合線維 | 最も遅い(思春期以降まで) | 覚醒調節・高次連合機能 |
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