学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §2 運動器の構造と機能 / QJ30A106
理由で解く 柔道整復師
内耳の平衡覚は役割分担がはっきりしていて、「回転(角加速度)は半規管、直線加速度と頭の傾きは耳石器」と分かれています。回転加速度を感知するのは三半規管です。
三半規管は互いにほぼ直交する3本のループ(前・後・外側半規管)からなり、それぞれの根元のふくらみ(膨大部)に感覚細胞が集まった膨大部稜があります。頭が回り始めると、管の中の内リンパが慣性で遅れて動き、その流れがゼラチン様のクプラを押し倒します。クプラのたわみが有毛細胞の感覚毛の傾きに変換され、前庭神経のインパルス頻度が増減して「どの面を、どちら向きに、どれだけ速く回ったか」が中枢へ伝わります。3方向に配置されているので、あらゆる回転面の成分を分解して捉えられるわけです。一方、卵形嚢と球形嚢の平衡斑には耳石(平衡砂)が乗っており、重力や直線加速度で耳石がずれることを手がかりにします。試験対策としては「回転=半規管/直線・傾き=耳石器/音=蝸牛」の三分割で押さえると、内耳の問題はほぼ取り切れます。
| 部位 | 受容器 | 感知するもの | 伝える神経 |
|---|---|---|---|
| 三半規管(前・後・外側) | 膨大部稜+クプラ | 回転加速度(角加速度) | 前庭神経 |
| 卵形嚢 | 平衡斑(水平位)+耳石 | 水平方向の直線加速度・傾き | 前庭神経 |
| 球形嚢 | 平衡斑(垂直位)+耳石 | 垂直方向の直線加速度・傾き | 前庭神経 |
| 蝸牛 | ラセン器(コルチ器) | 音(聴覚) | 蝸牛神経 |
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