学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §11 骨の生理 / QJ30A094
理由で解く 柔道整復師
副甲状腺ホルモン(PTH)は腎臓でリンの再吸収を抑えて尿へ捨てさせるため、血中リン酸濃度を下げます。「PTH はカルシウムを上げてリンを下げる」と一組で覚えるのが最短ルートです。
PTH の作用は 4 つです。骨では破骨細胞を介した骨吸収を促してカルシウムとリンを血中へ動員し、腎の遠位尿細管ではカルシウムの再吸収を増やします。同時に腎の近位尿細管で Na⁺-リン酸共輸送体を減らしてリンの再吸収を抑え(リン利尿)、さらに 1α水酸化酵素を活性化して活性型ビタミン D の産生を増やします。骨と腸からはリンも入ってきますが、腎からのリン利尿がそれを上回るため、正味では血中リンが下がります。実際、原発性副甲状腺機能亢進症では高カルシウム血症と低リン血症が同時にみられ、この所見の組合せが診断の手がかりになります。
| ホルモン | 血中 Ca | 血中 P | 主な作用部位 |
|---|---|---|---|
| 副甲状腺ホルモン(PTH) | 上昇 | 低下 | 骨吸収↑、腎で Ca 再吸収↑・P 再吸収↓、活性型ビタミン D 産生↑ |
| 活性型ビタミン D | 上昇 | 上昇 | 小腸で Ca・P の吸収↑ |
| カルシトニン | 低下 | 低下 | 破骨細胞抑制、腎で Ca・P 排泄↑ |
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