学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §6 柔道整復師と国民医療費 / QJ30A040

理由で解く 柔道整復師

QJ30A040 必修問題

出典:第30回柔道整復師国家試験(2022)午前 問40
問題
業務上の災害に対する保険給付はどれか。
選択肢
1 介護保険
2 雇用保険
3 健康保険
4 労働者災害補償保険
解答
正解4(労働者災害補償保険)
解説

業務上の災害による負傷・疾病に対して保険給付を行うのは、労働者災害補償保険(労災保険)です。

労災保険は労働者の業務災害および通勤災害を対象とし、療養(補償)給付、休業(補償)給付、障害給付、遺族給付などを行います。保険料は原則として事業主が全額負担し、被災した労働者に窓口での自己負担は生じません。これに対し健康保険は業務外の傷病を対象とする制度であるため、業務中の負傷を健康保険で扱うことはできません。施術所で受傷状況を聴取した際に業務中・通勤中の負傷であるとわかった場合は、労災保険の取扱いに切り替え、患者・事業主とともに労働基準監督署への手続きにつなげます。受傷機転を初回に丁寧に聴き取ることが、適切な取扱いにつながる第一歩です。

✓ 4. 正しい
労働者災害補償保険
業務災害・通勤災害による負傷や疾病に対して給付を行う制度です。療養や休業に対する補償が行われ、費用は原則として事業主負担のため労働者の自己負担はありません。
✗ 1. 誤り
介護保険
介護保険は要介護・要支援状態にある人に介護サービスを給付する制度です。業務上の災害を対象とするものではありません。
✗ 2. 誤り
雇用保険
雇用保険は失業等給付や育児休業給付、教育訓練給付などを行う制度で、労働者の生活と雇用の安定を図るものです。業務上の負傷に対する給付は行いません。
✗ 3. 誤り
健康保険
健康保険が対象とするのは業務外の傷病です。業務中の負傷を健康保険で取り扱うことはできないため、労災保険での取扱いに切り替えます。
ポイント
  • 業務災害・通勤災害=労災保険、業務外の傷病=健康保険、という切り分けが基本。
  • 労災保険の保険料は原則として事業主が全額負担し、被災労働者の自己負担はない。
  • 主な給付は療養(補償)給付・休業(補償)給付・障害給付・遺族給付など。
  • 介護保険は要介護・要支援、雇用保険は失業等給付と、対象が明確に異なる。
  • 初回の問診で受傷機転(業務中・通勤中か)を確認し、該当すれば労災の取扱いにつなげる。
比較表
保険制度対象主な給付保険料の負担
労働者災害補償保険業務災害・通勤災害療養(補償)給付、休業(補償)給付、障害・遺族給付原則として事業主が全額負担
健康保険業務外の傷病・出産・死亡療養の給付、傷病手当金など事業主と被保険者が折半
雇用保険失業・雇用の継続が困難な事由失業等給付、育児休業給付、教育訓練給付事業主と被保険者が負担
介護保険要介護・要支援状態介護給付、予防給付保険料と公費
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