学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §21 各論(軟部組織損傷) 頭部・体幹 / QJ29P098
理由で解く 柔道整復師
棘上靱帯は棘突起の先端どうしをつなぐ後方の靱帯で、引き伸ばされるのは前屈のとき。後屈では緩むため、「胸腰椎後屈」との組合せが答え。
軟部組織損傷の疼痛誘発動作は、「損傷した組織が引き伸ばされる方向」か「収縮を強いられる方向」で決まる、という一つの原則で説明できる。脊柱の後方にある伸筋群(後頸筋群・脊柱起立筋)や後方靱帯群(棘上靱帯・棘間靱帯・項靱帯)は、頸部や体幹を前屈すると棘突起の間隔が開くため伸張されて痛む。逆に後屈するとこれらは緩むので疼痛は誘発されにくい。したがって棘上靱帯損傷で痛みを誘発するのは胸腰椎の前屈であり、後屈と結び付けるのは筋が通らない。この原則を押さえておけば、組合せ問題を一つずつ暗記しなくても、その場で組み立てられる。
| 損傷組織 | 伸張/収縮される動き | 疼痛を誘発する動き |
|---|---|---|
| 後頸筋群(頭半棘筋・頭板状筋など) | 前屈で伸張 | 頸椎前屈 |
| 肩甲周囲筋(僧帽筋・菱形筋・肩甲挙筋) | 上肢挙上時に収縮・牽引 | 上肢外転・挙上 |
| 脊柱起立筋 | 回旋・前屈で伸張/収縮 | 体幹回旋、体幹前屈 |
| 棘上靱帯 | 前屈で伸張、後屈で弛緩 | 胸腰椎前屈(後屈ではない) |
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