学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §10 先天性異常 / QJ29A128
理由で解く 柔道整復師
単因子(単一遺伝子)遺伝性疾患は、1つの遺伝子の異常だけで発症が決まり、メンデルの法則に従って伝わる。選択肢のなかでこれに当たるのは血友病である。
血友病は凝固第Ⅷ因子(血友病A)または第Ⅸ因子(血友病B)の遺伝子異常によるX連鎖潜性(伴性劣性)遺伝疾患で、X染色体を1本しかもたない男児に発症し、女性は通常保因者にとどまる。凝固カスケードの内因系が働かないため二次止血が障害され、関節内出血や筋肉内出血を繰り返して血友病性関節症を残しやすい。これに対して統合失調症・2型糖尿病・痛風は、影響の小さい複数の遺伝子(感受性遺伝子)が積み重なったところに生活習慣や環境要因が加わって発症する多因子遺伝性疾患であり、家族内集積はみられてもメンデル比では遺伝しない。「1つの遺伝子で発症が決まるのか、それとも素因+環境なのか」という一点で振り分けるのが解法の軸になる。
| 分類 | 成立のしかた | 遺伝形式 | 代表疾患 |
|---|---|---|---|
| 単因子(単一遺伝子)遺伝性疾患 | 1個の遺伝子変異で発症が決まる | メンデル遺伝に従う | 血友病、フェニルケトン尿症、マルファン症候群 |
| 多因子遺伝性疾患 | 複数の感受性遺伝子+環境要因 | メンデル比に従わない(家族集積あり) | 糖尿病、高血圧、統合失調症、痛風 |
| 染色体異常 | 染色体の数や構造の異常 | 多くは突然変異(遺伝しないことが多い) | ダウン症候群、ターナー症候群 |
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