学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §9 腫瘍 / QJ29A127
理由で解く 柔道整復師
腫瘍はまず、発生母地が上皮か非上皮(間葉系)かで分ける。選択肢のうち腺上皮から生じる腺腫だけが上皮性腫瘍である。
上皮性腫瘍は、皮膚や粘膜の表面をおおう上皮、および腺や導管の上皮から発生する。良性なら扁平上皮系の乳頭腫、腺上皮系の腺腫、悪性なら「〜癌(癌腫)」——扁平上皮癌、腺癌、尿路上皮癌となる。一方の非上皮性腫瘍は、結合組織・筋・脂肪・骨・軟骨・血管・末梢神経といった間葉系組織から発生し、良性は「〜腫」(脂肪腫、平滑筋腫、骨腫、神経鞘腫)、悪性は「〜肉腫」(脂肪肉腫、骨肉腫、横紋筋肉腫)と命名される。悪性の語尾(癌腫か肉腫か)は見分けやすいが、良性はどちらも「〜腫」で終わるため、名前の前半にある母地の細胞名を思い出す習慣をつけるとよい。上皮性か非上皮性かは転移形式の違い(癌腫はリンパ行性が多く、肉腫は血行性が多い)にもつながるので、分類の出発点として重要である。
| 発生母地 | 良性 | 悪性 | 主な転移形式 |
|---|---|---|---|
| 上皮性(扁平上皮) | 乳頭腫 | 扁平上皮癌 | リンパ行性が多い |
| 上皮性(腺上皮) | 腺腫 | 腺癌 | リンパ行性が多い |
| 非上皮性(脂肪) | 脂肪腫 | 脂肪肉腫 | 血行性が多い |
| 非上皮性(平滑筋) | 平滑筋腫 | 平滑筋肉腫 | 血行性が多い |
| 非上皮性(骨) | 骨腫 | 骨肉腫 | 血行性(肺転移) |
| 非上皮性(末梢神経) | 神経鞘腫 | 悪性末梢神経鞘腫瘍 | 血行性が多い |
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