学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 運動学 ▸ §4 頭・頸部、四肢と体幹の運動(筋の作用および神経支配を含む) / QJ29A111
理由で解く 柔道整復師
解剖学的嗅ぎたばこ入れ(スナッフボックス)の尺側の縁をつくるのは長母指伸筋腱である。橈側の縁は長母指外転筋腱と短母指伸筋腱がつくる。
母指を伸展・外転させると、手関節の橈側背面に三角形のくぼみが現れる。これが嗅ぎたばこ入れで、橈側の縁は長母指外転筋腱と短母指伸筋腱、尺側の縁は長母指伸筋腱の3本の腱が母指の付け根に向かって収束することで形づくられる。くぼみの底には近位から舟状骨と大菱形骨があり、橈骨動脈がここを斜めに横切って手背へ抜けるため、脈拍を触れることもできる。臨床上重要なのは、このくぼみに限局した圧痛が舟状骨骨折を示唆する点である。舟状骨骨折は受傷直後のX線では写らないことがあるため、圧痛がある場合は骨折に準じた固定を行ったうえで、日を置いた再撮影やCT・MRIなど追加の画像評価につなげる対応をとる。
| 部位 | 構成する構造 |
|---|---|
| 橈側縁 | 長母指外転筋腱・短母指伸筋腱 |
| 尺側縁 | 長母指伸筋腱 |
| 底(床) | 舟状骨・大菱形骨(長・短橈側手根伸筋腱が横切る) |
| 通過する血管 | 橈骨動脈 |
| 圧痛の臨床的意味 | 舟状骨骨折を疑う |
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