学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §13 筋肉の機能 / QJ29A102
理由で解く 柔道整復師
平滑筋はトロポニンをもたず、Ca2+はカルモジュリンを介してミオシン側で収縮を調節します。存在しないのは3のトロポニンです。
骨格筋と心筋では、細いフィラメント(アクチン)の上にトロポニン・トロポミオシン複合体が乗っています。Ca2+がトロポニンCに結合するとトロポミオシンがずれ、隠れていたアクチンのミオシン結合部位が露出して収縮が始まります(アクチン側=細いフィラメントによる調節)。一方、平滑筋にはトロポニンがないため、まったく別の仕組みでスイッチを入れます。細胞内Ca2+濃度が上がるとCa2+はカルモジュリンに結合し、Ca2+-カルモジュリン複合体がミオシン軽鎖キナーゼ(MLCK)を活性化してミオシン軽鎖をリン酸化します。ミオシン軽鎖がリン酸化されて初めてミオシンがアクチンと結合してクロスブリッジのサイクルを回せるようになり、収縮が起こります(ミオシン側=太いフィラメントによる調節)。収縮タンパクの本体であるアクチンとミオシン、そしてCa2+の受け手であるカルモジュリンは、いずれも平滑筋に存在します。
| 平滑筋 | 骨格筋・心筋(横紋筋) | |
|---|---|---|
| トロポニン | なし | あり |
| Ca2+が結合する相手 | カルモジュリン | トロポニンC |
| 調節の場 | ミオシン側(太いフィラメント) | アクチン側(細いフィラメント) |
| 収縮のスイッチ | MLCKによるミオシン軽鎖のリン酸化 | トロポミオシンの移動で結合部位が露出 |
| Ca2+の供給源 | 細胞外からの流入+筋小胞体 | 筋小胞体が主(心筋は細胞外Ca2+が引き金) |
| 横紋・筋節 | なし | あり |
| 収縮の速さ・持続 | 遅い・長く持続(低エネルギー:ラッチ状態) | 速い・短い |
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