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理由で解く 柔道整復師

QJ29A099 生理学

出典:第29回柔道整復師国家試験(2021)午前 問99
問題
レム睡眠で正しいのはどれか。
選択肢
1 入眠直後に現れる。
2 急速眼球運動が起こる。
3 脳波で高振幅徐波が出現する。
4 姿勢維持に関わる筋が緊張する。
解答
正解2(急速眼球運動が起こる。)
解説

レム睡眠のレム(REM)とは rapid eye movement、すなわち急速眼球運動のことです。名前そのものが正答になっている問題で、まぶたの下で眼球が素早く動きます。

睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠が約90分周期で交互に現れます。入眠するとまずノンレム睡眠に入り、脳波は次第に高振幅の徐波(δ波)となって深い眠りに至ります。ここは「脳が休む眠り」で、成長ホルモンの分泌が高まる時期でもあります。その後に訪れるレム睡眠では、脳波は覚醒時に近い低振幅の速波を示し、脳は活発に働いています。ところが姿勢を保つ抗重力筋の緊張は消失し、体はぐったりと脱力しています。脳は起きているのに体は最も深く眠っている、この食い違いから逆説睡眠とも呼ばれます。夢を見るのも主にこの時期です。筋の緊張が失われるおかげで、夢の内容をそのまま体で行動してしまわずに済む、という合理的な仕組みになっています。

✓ 2. 正しい
急速眼球運動が起こる。
レム睡眠の名称そのものが rapid eye movement(急速眼球運動)に由来します。閉じたまぶたの下で眼球が素早く動くのが、この睡眠段階の最も特徴的な所見です。
✗ 1. 誤り
入眠直後に現れる。
入眠直後に現れるのはノンレム睡眠で、最初のレム睡眠は入眠から約90分後に出現します。以後、約90分周期で繰り返し、明け方に近づくほどレム睡眠の割合が増えていきます。
✗ 3. 誤り
脳波で高振幅徐波が出現する。
高振幅徐波(δ波)が現れるのは深いノンレム睡眠です。レム睡眠の脳波は覚醒時に近い低振幅の速波を示し、脳が活動している状態を反映します。
✗ 4. 誤り
姿勢維持に関わる筋が緊張する。
レム睡眠では姿勢を保つ抗重力筋の緊張が消失し、体は脱力します。脳は活動しているのに体は深く眠っているという不一致から、逆説睡眠とも呼ばれます。
ポイント
  • レム(REM)=rapid eye movement。急速眼球運動が最大の特徴。
  • 入眠直後はノンレム睡眠。最初のレム睡眠は約90分後で、以後およそ90分周期で交代する。
  • レム睡眠の脳波は覚醒時に近い低振幅速波。高振幅徐波(δ波)は深いノンレム睡眠。
  • レム睡眠では抗重力筋の緊張が消失して脱力する。脳は活動しており逆説睡眠と呼ばれる。
  • 夢を見るのは主にレム睡眠。成長ホルモンの分泌が高まるのは深いノンレム睡眠。
比較表
項目レム睡眠ノンレム睡眠
眼球運動急速眼球運動ありなし(緩徐眼球運動)
脳波低振幅速波(覚醒時に近い)高振幅徐波(δ波、深いほど顕著)
骨格筋(抗重力筋)の緊張消失し脱力ある程度保たれる
出現時期入眠から約90分後、以後周期的入眠直後から
見ることが多い比較的少ない
別名逆説睡眠(脳は活動、体は休息)徐波睡眠(脳の休息)
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