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理由で解く 柔道整復師

橈骨神経溝は、上腕骨体の後面を内上方から外下方へ斜め(らせん状)に横切る浅い骨の溝で、橈骨神経と上腕深動脈が通る。写真では2がこれにあたる。
写真は上腕骨を後面から見たもので、上端の丸い骨頭と、下端中央の大きなくぼみ(肘頭窩)が向きを見分ける目印になる。橈骨神経溝(螺旋溝)は骨幹部の後面ほぼ中央にあり、上腕三頭筋外側頭の起始(溝の上外側)と内側頭の起始(溝の下内側)を分ける境目にあたる。溝の中を橈骨神経と上腕深動脈が並んで下り、神経はやがて外側筋間中隔を貫いて上腕の前外側に現れ、肘の高さで浅枝と深枝に分かれる。神経が骨面に直接接して走るため、上腕骨骨幹部の中央から遠位1/3の骨折では橈骨神経が同時に損傷されやすく、手関節と手指MP関節を伸展できない下垂手と、手背橈側(第1・2中手骨間背側)の感覚障害を生じる。上腕骨の骨指標は高さで整理すると混同しない。近位には骨頭・解剖頸・外科頸・大結節・小結節と、その間を縦に走る結節間溝(上腕二頭筋長頭腱が通る。溝そのものは大結節と小結節の間にあり、遠位では大結節稜と小結節稜がその縁をなす)があり、骨幹には橈骨神経溝と三角筋粗面、遠位には内側上顆・外側上顆、内側上顆の後面の尺骨神経溝、そして肘頭窩・鉤突窩・橈骨窩がある。写真の1は骨頭と大・小結節の境である解剖頸、3は内側上顆、4は外側上顆を指しており、いずれも斜めに走る「溝」ではない。
| 高さ | 上腕骨の骨指標 | 特徴・付着/通るもの | 関連する障害 |
|---|---|---|---|
| 近位 | 解剖頸(写真の1) | 骨頭と大・小結節の境をなす浅い境界線。走る神経・血管はない | 骨折はまれ。多いのは下方の外科頸骨折(腋窩神経損傷) |
| 近位 | 結節間溝 | 前面、大結節と小結節の間の縦の溝。上腕二頭筋長頭腱が通る | 長頭腱炎・長頭腱脱臼 |
| 骨幹 | 橈骨神経溝(写真の2) | 後面をらせん状に外下方へ。橈骨神経・上腕深動脈が通る | 骨幹部中央〜遠位1/3骨折での下垂手 |
| 遠位 | 内側上顆(写真の3) | 前腕の屈筋・回内筋群の共同起始。後面に尺骨神経溝がある | 尺骨神経障害(肘部管症候群・鷲手) |
| 遠位 | 外側上顆(写真の4) | 前腕の伸筋群の共同起始 | 上腕骨外側上顆炎(テニス肘) |
| 遠位 | 肘頭窩・鉤突窩・橈骨窩 | 後面/前面のくぼみ。伸展時に肘頭、屈曲時に鉤状突起・橈骨頭が入る | 肘頭窩と鉤突窩の間は骨質が薄く、顆上骨折の好発部位 |
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