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理由で解く 柔道整復師

QJ28P031 一般臨床医学

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午後 問31
問題
体温が持続的に高く1°C以上の日内変動があるのはどれか。
選択肢
1 弛張熱
2 稽留熱
3 波状熱
4 間欠熱
解答
正解1(弛張熱)
解説

高熱が続きながら日内変動が1℃以上あり、それでも平熱までは下がらない熱型が弛張熱です。

発熱は体温曲線の形で分類します。日内変動が1℃以内で高熱が続くのが稽留熱、日内変動が1℃を超えるが最低体温も平熱まで下がらないのが弛張熱、日内変動が1℃を超えたうえで最低体温が平熱まで下がるのが間欠熱、有熱期と無熱期が数日〜数週の周期で交代するのが波状熱です。区別の軸は「①日内変動が1℃を超えるか」「②いったん平熱まで下がるか」の2つだけなので、この2点で表にして覚えると迷いません。設問は「持続的に高く」=平熱まで下がらない、「1℃以上の日内変動」=変動が大きい、の組み合わせなので弛張熱に該当します。

✓ 1. 正しい
弛張熱
日内変動は1℃以上あるが平熱まで下がらず、高熱が持続します。敗血症、化膿性疾患、膿瘍、悪性腫瘍などでみられます。
✗ 2. 誤り
稽留熱
高熱が続く点は同じですが、日内変動は1℃以内にとどまります。腸チフス、大葉性肺炎、髄膜炎などが代表です。
✗ 3. 誤り
波状熱
発熱している時期と平熱の時期が数日〜数週の単位で交代する熱型です。ブルセラ症やホジキンリンパ腫(ペル・エブスタイン熱)でみられます。
✗ 4. 誤り
間欠熱
日内変動が1℃以上という点は弛張熱と同じですが、最低体温が平熱まで下がる点が異なります。「持続的に高い」という設問の条件に合いません。マラリアや敗血症などでみられます。
ポイント
  • 見分ける軸は2つ:日内変動が1℃を超えるかいったん平熱に戻るか
  • 稽留熱=高熱持続・変動1℃以内(腸チフス、大葉性肺炎)。
  • 弛張熱=変動1℃以上だが平熱に戻らない(敗血症、化膿性疾患、悪性腫瘍)。
  • 間欠熱=変動1℃以上で平熱まで下がる(マラリア、敗血症)。
  • 波状熱=有熱期と無熱期が周期的に交代(ブルセラ症、ホジキンリンパ腫)。
比較表
熱型日内変動平熱まで下がるか代表疾患
稽留熱1℃以内下がらない腸チフス、大葉性肺炎、髄膜炎
弛張熱1℃以上下がらない敗血症、化膿性疾患、悪性腫瘍
間欠熱1℃以上下がるマラリア、敗血症
波状熱—(有熱期と無熱期が交代)無熱期に下がるブルセラ症、ホジキンリンパ腫
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