学習トップ理由で解く 柔道整復師リハビリテーション医学 ▸ §4 リハビリテーション医学の評価と診断 / QJ28P016

理由で解く 柔道整復師

QJ28P016 リハビリテーション医学

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午後 問16
問題
日常関連動作はどれか。
選択肢
1 食事動作
2 整容動作
3 洗濯動作
4 入浴動作
解答
正解3(洗濯動作)
解説

洗濯は自分の身体を扱う基本的動作ではなく、生活を維持するための家事。ADLより一段広い日常生活関連動作(APDL=IADL)に分類される。

ADL(日常生活動作、activities of daily living)は、食事・整容・更衣・排泄・入浴・移動・移乗など、自分の身体そのものを扱う基本的・セルフケア的な動作を指す。これに対し日常生活関連動作(APDL、activities parallel to daily living)は、調理・洗濯・掃除・買い物・金銭管理・服薬管理・電話・交通機関の利用など、家庭や地域で自立して暮らすために必要な、より応用的・手段的な活動をいう(手段的日常生活動作=IADLとほぼ同義)。両者には難易度の差があり、加齢や疾患ではまずAPDLから低下し、ADLは比較的保たれることが多い。したがって在宅復帰の可否や独居継続の判断には、ADLの評価だけでは足りず、APDLの評価が欠かせない。評価にはFIMやBarthel index(ADL中心)に加え、老研式活動能力指標などが用いられる。

✓ 3. 正しい
洗濯動作
衣類を洗い、干し、たたんでしまうという一連の家事。自分の身体の世話ではなく生活環境を整える手段的な活動であり、日常生活関連動作(APDL/IADL)に当たる。立位保持・上肢の挙上・移動・段取りを組む遂行機能など複合的な能力を要する。
✗ 1. 誤り(日常生活関連動作ではない)
食事動作
食物を口に運んで食べる基本的ADL(セルフケア)。FIM・Barthel indexいずれにも基本項目として含まれる。なお「調理」であればAPDLになる点が対比のポイント。
✗ 2. 誤り(日常生活関連動作ではない)
整容動作
洗顔・整髪・歯磨き・爪切り・髭剃りなど身だしなみを整える動作で、基本的ADL。上肢の可動域と手指の巧緻性が要求される。
✗ 4. 誤り(日常生活関連動作ではない)
入浴動作
洗体・洗髪・浴槽への出入りからなる基本的ADL。ADLの中でも動作が複雑で環境要因も大きく、介助を要しやすい項目である。
ポイント
  • ADL=自分の身体を扱う基本動作(食事・整容・更衣・排泄・入浴・移動・移乗)。
  • APDL(=IADL)=生活を営むための手段的活動(調理・洗濯・掃除・買い物・金銭管理・服薬管理・電話・交通機関の利用)。
  • 難易度はAPDL>ADL。低下はAPDLから先に現れる。
  • 在宅復帰・独居継続の判断にはAPDLの評価が不可欠。
  • 紛らわしいペア=「食事(ADL)と調理(APDL)」「更衣(ADL)と洗濯(APDL)」。
比較表
ADL(日常生活動作)APDL/IADL(日常生活関連動作)
対象自分の身体生活環境・家事・社会資源
食事・整容・更衣・排泄・入浴・移動調理・洗濯・掃除・買い物・金銭管理・電話・外出
難易度比較的低い高い(判断・段取りも要する)
低下の順後から低下先に低下
本問の肢1・2・43(洗濯動作)
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