学習トップ理由で解く 柔道整復師衛生学・公衆衛生学 ▸ §5 環境衛生 / QJ28P011

理由で解く 柔道整復師

QJ28P011 衛生学・公衆衛生学

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午後 問11
問題
二酸化炭素の建築物環境衛生管理基準はどれか。
選択肢
1 検出されてはならない
2 0.001%以下
3 0.1%以下
4 10%以下
解答
正解3(0.1%以下)
解説

建築物衛生法(ビル管理法)の空気環境の管理基準では、二酸化炭素は1000ppm=0.1%以下と定められている。したがって正答は3である。

建築物における衛生的環境の確保に関する法律は、延べ面積3000m2以上(学校は8000m2以上)の特定建築物に対して空気環境などの管理基準を課している。出題時点における空気環境の基準は、浮遊粉じん0.15mg/m3以下、一酸化炭素10ppm(0.001%)以下、二酸化炭素1000ppm(0.1%)以下、温度17〜28℃、相対湿度40〜70%、気流0.5m/秒以下、ホルムアルデヒド0.1mg/m3以下であった。二酸化炭素そのものはこの濃度域では毒性を示さないが、在室者の呼気として絶えず発生するため、濃度が上がっていれば換気量が不足しているという判断ができる。つまり二酸化炭素は室内空気汚染の総合指標(換気の良否の指標)として使われている、という点が本問の狙いである。

✓ 3. 正しい
0.1%以下
1000ppm=0.1%であり、これが二酸化炭素の管理基準値である。基準を超えていれば換気量の不足を疑い、換気設備の点検、外気取り入れ量の増加、在室人数の調整といった対応をとる。
✗ 1. 誤り
検出されてはならない
二酸化炭素は大気中にもおよそ0.04%含まれ、在室者の呼気にも当然含まれるため「検出されない」状態はあり得ない。「検出されてはならない」という表現は、水道水の水質基準における大腸菌のような項目で用いられるものである。
✗ 2. 誤り
0.001%以下
0.001%=10ppmで、これは同じ基準における一酸化炭素の値(出題時点)である。一酸化炭素はヘモグロビンとの親和性が酸素の200倍以上と高く毒性が強いため、二酸化炭素より2桁厳しい基準になっている、と理由づけて覚えると取り違えない。
✗ 4. 誤り
10%以下
濃度として高すぎる。二酸化炭素は3〜4%で頭痛やめまい、7%以上で意識障害を来し、10%前後では短時間で生命に関わる。管理基準として設定される値ではない。
ポイント
  • 建築物衛生法の空気環境基準:二酸化炭素1000ppm(0.1%)以下、一酸化炭素10ppm(0.001%)以下(出題時点)。
  • 浮遊粉じん0.15mg/m3以下、ホルムアルデヒド0.1mg/m3以下、気流0.5m/秒以下。
  • 温度17〜28℃、相対湿度40〜70%(出題時点)。
  • 二酸化炭素は毒性の指標ではなく、換気の良否=室内空気汚染の総合指標。
  • 対象は延べ面積3000m2以上の特定建築物(学校は8000m2以上)。
比較表
項目基準値(出題時点)
浮遊粉じん0.15mg/m3以下
一酸化炭素10ppm(0.001%)以下
二酸化炭素1000ppm(0.1%)以下
温度17〜28℃
相対湿度40〜70%
気流0.5m/秒以下
ホルムアルデヒド0.1mg/m3以下
この問題の解説の修正を依頼する

解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。