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理由で解く 柔道整復師

QJ28P004 衛生学・公衆衛生学

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午後 問4
問題
近年の我が国の死因で最も多いのはどれか。
選択肢
1 悪性新生物
2 心疾患
3 脳血管疾患
4 老衰
解答
正解1(悪性新生物)
解説

1981年(昭和56年)以降、日本人の死因第1位は一貫して悪性新生物(腫瘍)である。したがって正答は1。

この設問が出題された時点で最新の人口動態統計は2018年(平成30年)分であり、死亡総数約136万人のうち悪性新生物が約37万人で全死亡の約27%を占めて第1位、次いで心疾患が約15%、老衰、脳血管疾患と続いていた。死因順位は時代とともに入れ替わっており、戦後まもなくは結核が1位、1951年から1980年までは脳血管疾患が1位、そして1981年に悪性新生物が1位となって現在まで続いている。近年の特徴は、高齢化を背景に老衰が急増して2018年に脳血管疾患を抜き第3位となったことである。なお「死因」と「介護が必要になった原因」は別物で、後者は認知症・脳血管疾患・高齢による衰弱などが上位を占める点も併せて押さえたい。

✓ 1. 正しい
悪性新生物
1981年以降、一貫して死因の第1位である。出題時点の統計では全死亡の約4分の1強を占めた。部位別では、男性は肺、女性は大腸による死亡が最も多かった。禁煙、検診受診、感染(ピロリ菌・肝炎ウイルス・HPV)対策が予防の柱になる。
✗ 2. 誤り
心疾患
第2位である。1985年に脳血管疾患を抜いて2位となり、以後その位置を保っている。内訳では心不全と虚血性心疾患(急性心筋梗塞など)が多い。
✗ 3. 誤り
脳血管疾患
1951年から1980年まで死因の1位だったが、減塩の普及と高血圧の管理が進んだことで死亡率が大きく低下し、出題時点では第4位まで下がっていた。ただし介護が必要になった原因としては依然上位である。
✗ 4. 誤り
老衰
他に明らかな死因がない高齢者の自然死に用いられる死因で、高齢化に伴って増加し、2018年に脳血管疾患を抜いて第3位となった。順位は上がってきているが1位ではない。
ポイント
  • 死因の第1位は1981年以降ずっと悪性新生物。
  • 出題時点(2018年統計)の順位は、1位悪性新生物、2位心疾患、3位老衰、4位脳血管疾患。
  • 脳血管疾患は1951〜1980年に1位。減塩と高血圧管理の普及で低下した。
  • 部位別の癌死亡(2018年)は男性が肺、女性が大腸で最多。
  • 「死因」と「要介護になった原因」は別。後者は認知症・脳血管疾患・高齢による衰弱が上位。
比較表
時期死因第1位
戦後まもなく(〜1950年頃)結核
1951年〜1980年脳血管疾患
1981年〜現在悪性新生物
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