学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §6 進行性病変 / QJ28A124
理由で解く 柔道整復師
化生とは、いったん分化した組織が別の系統の分化した組織に置き換わることです。気管支の線毛円柱上皮が慢性の刺激で扁平上皮に変わるのは、その代表例(扁平上皮化生)です。
細胞・組織の適応の用語は、何が変わったかで切り分けると混同しません。肥大は1個1個の細胞の容積が増えること、過形成は細胞の数が増えること、萎縮はいったん発達した組織が縮むこと、そして化生は細胞の「種類」が別の分化系統に置き換わることです。化生は多くの場合、慢性の刺激や炎症に対してより丈夫な組織へ置き換わる適応反応で、喫煙者の気管支にみられる扁平上皮化生、胃酸の逆流で食道下部が円柱上皮に変わるバレット食道が典型です。ただし化生を起こした粘膜は本来の機能(気道なら線毛による異物排除)を失い、癌化の母地にもなり得るため、原因となる刺激を取り除くことが対策の基本になります。
| 用語 | 何が変わるか | 例 |
|---|---|---|
| 肥大 | 細胞1個の容積が増える | 骨格筋のトレーニング効果、心肥大 |
| 過形成 | 細胞の数が増える | エストロゲンによる乳腺、前立腺肥大症 |
| 化生 | 細胞の種類(分化の方向)が変わる | 気管支の扁平上皮化生、バレット食道 |
| 萎縮 | いったん発達した組織が縮む | 廃用性萎縮、筋ジストロフィーの筋萎縮(脂肪・線維で置換) |
| 異形成 | 細胞の大小不同・配列の乱れ(前癌病変) | 子宮頸部異形成 |
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