学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ28A059
理由で解く 柔道整復師
大腿骨頭靱帯の中を、閉鎖動脈の枝である寛骨臼枝(大腿骨頭靱帯動脈)が走って骨頭に血液を届けます。
股関節は寛骨臼と大腿骨頭でつくる臼状関節で、関節包の外側を腸骨大腿靱帯・恥骨大腿靱帯・坐骨大腿靱帯が補強しています。一方、関節腔の中には大腿骨頭窩と寛骨臼窩を結ぶ大腿骨頭靱帯があり、これは力学的な支持よりも血管の通り道としての意味が大きい構造です。ここを閉鎖動脈の寛骨臼枝が通って骨頭に達します。成人では骨頭の血流の大半を内側大腿回旋動脈などに由来する支帯動脈が担うため、関節包内で起こる大腿骨頸部内側骨折では血流が絶たれ、骨頭壊死や偽関節を起こしやすくなります。小児では大腿骨頭靱帯を通る血管の寄与が相対的に大きいことも知られています。この血流の解剖が、頸部骨折の予後を理解する土台になります。
| 靱帯 | 位置 | 働き・特徴 |
|---|---|---|
| 腸骨大腿靱帯 | 関節包前面(下前腸骨棘→転子間線) | 人体最強。伸展・外旋を制限 |
| 恥骨大腿靱帯 | 関節包前下面 | 外転・外旋を制限 |
| 坐骨大腿靱帯 | 関節包後面 | 内旋を制限 |
| 大腿骨頭靱帯 | 関節腔内(寛骨臼窩→大腿骨頭窩) | 閉鎖動脈の寛骨臼枝を通す |
解説に誤り・改善点があればお知らせください。件名と本文は自動入力済みです(編集できます)。お名前・メールアドレスは任意です。送信内容は玄康株式会社(黒澤一弘)に届きます。