学習トップ理由で解く 柔道整復師必修問題 ▸ §33 足関節外側靱帯損傷の固定 / QJ28A031

理由で解く 柔道整復師

QJ28A031 必修問題

出典:第28回柔道整復師国家試験(2020)午前 問31
問題
足関節外側側副靱帯完全断裂時の固定期間で正しいのはどれか。
選択肢
1 約1週
2 約3週
3 約7週
4 約 12週
解答
正解3(約7週)
解説

足関節外側側副靱帯の完全断裂(III度損傷)では、靱帯が瘢痕によって連続性と強度を取り戻すまでにおよそ6〜8週の固定を要する。選択肢のなかではこれに当たるのが約7週である。

靱帯は損傷後、炎症期から増殖期を経てリモデリング期へ進み、コラーゲン線維が力学的な負荷の方向に沿って再配列することで強度を回復する。この過程には数週から数か月を要し、完全断裂では断端が離れているぶん、内がえしを制動する肢位(足関節軽度背屈・外反位)で長めに保持する必要がある。目安としてI度は数日〜1週間、II度は2〜3週間、III度は6〜8週間と、断裂の程度に応じて固定期間が延びる。固定期間中も足趾の自動運動と大腿四頭筋の等尺性収縮を続け、固定除去後は腓骨筋群の筋力強化と片脚立位などのバランス訓練(固有感覚訓練)を行って再受傷を防ぐ。

✓ 3. 正しい
約7週
完全断裂(III度)の固定期間の目安である6〜8週に相当する。靱帯のリモデリングに必要な期間として妥当である。
✗ 1. 誤り
約1週
連続性が保たれているI度損傷の目安であり、完全断裂では断端の癒合に足りず、動揺性を残す原因になる。
✗ 2. 誤り
約3週
部分断裂(II度)の目安で、完全断裂に対しては短すぎる。早期の除去は慢性足関節不安定症につながりうる。
✗ 4. 誤り
約 12週
必要以上に長く、関節拘縮・筋萎縮・骨萎縮を招く。固定は必要な期間にとどめ、その後は段階的に運動を再開する。
ポイント
  • 固定期間の目安はI度が数日〜1週、II度が2〜3週、III度(完全断裂)が6〜8週。
  • 固定肢位は内がえしを制動する足関節軽度背屈・外反位。
  • 期間の根拠は靱帯の治癒過程(炎症期→増殖期→リモデリング期)にある。
  • 短すぎる固定は慢性足関節不安定症、長すぎる固定は拘縮・筋萎縮の原因になる。
  • 固定中は足趾の自動運動、除去後は腓骨筋群の強化とバランス訓練で再受傷を防ぐ。
比較表
重症度靱帯の状態動揺性固定期間の目安
I度伸張・微小損傷なし数日〜約1週
II度部分断裂軽度約2〜3週
III度完全断裂明らか約6〜8週
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