学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §6 総論 骨折 / QJ27P067

理由で解く 柔道整復師

QJ27P067 柔道整復理論

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午後 問67
問題
骨挫傷が証明される画像はどれか。
選択肢
1 超音波
2 単純エックス線
3 CT
4 MRI
解答
正解4(MRI)
解説

骨挫傷は海綿骨内の微小骨折と骨髄の出血・浮腫であり、骨皮質の断裂を伴わない。骨髄の水分変化をとらえられるMRIだけが描出できる。

打撲や捻挫の際、骨梁(海綿骨)が微小骨折を起こして骨髄内に出血・浮腫を生じた状態を骨挫傷(bone bruise)という。皮質骨の連続性は保たれるので、骨の形と密度を写す単純エックス線やCTでは像に変化が出ず「異常なし」と読まれてしまう。MRIはT2強調脂肪抑制像やSTIRで骨髄の水分増加を高信号としてとらえるため、受傷直後から病変を示せる。膝前十字靱帯損傷に伴う大腿骨外側顆と脛骨後外側の骨挫傷、足関節捻挫後に痛みが長引く例などが典型。エックス線で異常がないのに限局した圧痛と荷重時痛が続くときは、骨挫傷や不顕性骨折を念頭に置き、安静・固定を続けたうえで医師へ画像診断を依頼する。

✓ 4. 正しい
MRI
骨髄内の出血・浮腫を信号変化として直接描出できる唯一の検査。脂肪抑制T2強調像・STIRで高信号域として現れる。
✗ 1. 誤り
超音波
超音波は骨表面で強く反射して内部へ届かない。皮質の段差、骨膜の挙上、周囲の血腫や腱・靱帯の評価には有用だが、骨髄内の変化はとらえられない。
✗ 2. 誤り
単純エックス線
骨梁レベルの微小骨折では骨陰影が変わらず、初期には正常に写る。骨折線・転位・骨癒合の確認が本来の役割。
✗ 3. 誤り
CT
皮質骨や骨梁の形態、粉砕・陥没・関節面の段差の把握には優れるが、骨髄の浮腫という水分の変化は写らない。
ポイント
  • 骨挫傷=海綿骨の微小骨折+骨髄の出血・浮腫。皮質は断裂しない。
  • MRI(T2脂肪抑制・STIR)で高信号。受傷直後から描出できる。
  • 単純エックス線・CTは初期には正常=「異常なし」でも否定できない。
  • 超音波は骨内部に届かず、骨髄の評価には使えない。
  • X線陰性で限局した圧痛・荷重時痛が続くときはMRIを念頭に医師へつなぐ。
比較表
検査得意骨挫傷の描出
超音波骨表面・骨膜・軟部組織、動態観察不可(骨内部に届かない)
単純エックス線骨折線・転位・骨癒合不可(初期は正常)
CT皮質・骨梁の形態、粉砕・関節面不可
MRI骨髄・軟骨・靱帯・半月板可(高信号として描出)
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