学習トップ理由で解く 柔道整復師一般臨床医学 ▸ §13 主要な疾患 呼吸器疾患 / QJ27P037

理由で解く 柔道整復師

QJ27P037 一般臨床医学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午後 問37
問題
肺癌で正しいのはどれか。
選択肢
1 女性に多い。
2 好発年齢は40~50歳代である。
3 腫瘍マーカー検査で診断を確定する。
4 末梢に発生すると多くは無症状である。
解答
正解4(末梢に発生すると多くは無症状である。)
解説

肺の末梢に発生した肺癌は初期に症状が出にくく、健診の画像で偶然見つかることが多いのが特徴です。正答は4。

肺癌は発生部位によって中枢型(肺門部)と末梢型(肺野部)に分けられます。中枢型は扁平上皮癌や小細胞癌が多く、太い気管支を刺激するため咳、血痰、閉塞性肺炎、嗄声などが早い時期から出やすく、喀痰細胞診で捉えやすいのが特徴。一方、末梢型は腺癌が多く、細い気管支や肺胞領域に発生するため神経や気道への刺激が少なく、症状に乏しいまま進行します。胸膜に達して胸痛が出たり、転移が見つかって初めて診断されることもあります。日本では男性に多く(喫煙との関連が強い)、好発年齢は60〜70歳代。確定診断は気管支鏡や経皮的な生検・細胞診による病理診断で行います。

✓ 4. 正しい
末梢に発生すると多くは無症状である。
末梢(肺野部)は太い気管支や神経から離れているため、腫瘍が大きくなるまで咳や血痰などの症状が出にくい。健診の胸部X線やCTで偶然発見されることが多い。
✗ 1. 誤り
女性に多い。
日本では男性に多く、男女比はおおむね2:1。喫煙率の差が大きく関わる。ただし女性の肺癌では腺癌の割合が高いという特徴がある。
✗ 2. 誤り
好発年齢は40~50歳代である。
好発年齢は60〜70歳代で、高齢になるほど罹患率が上がる。40〜50歳代の発症は相対的に少ない。
✗ 3. 誤り
腫瘍マーカー検査で診断を確定する。
CEA、CYFRA、SCC、ProGRP、NSEなどの腫瘍マーカーは補助的な指標や治療効果・再発の判定に使うもの。確定診断は生検・細胞診による病理診断で行う。
ポイント
  • 末梢型(肺野部)は症状に乏しく、健診の画像で偶然見つかることが多い
  • 中枢型(肺門部)は咳・血痰・閉塞性肺炎・嗄声など早期から症状が出やすい
  • 組織型:中枢型=扁平上皮癌・小細胞癌/末梢型=腺癌が多い
  • 日本では男性に多く、好発年齢は60〜70歳代
  • 確定診断は腫瘍マーカーではなく生検・細胞診による病理診断
比較表
中枢型(肺門部)末梢型(肺野部)
主な組織型扁平上皮癌、小細胞癌腺癌、大細胞癌
喫煙との関連強い腺癌は比較的弱い
初期症状咳、血痰、嗄声、閉塞性肺炎乏しい(無症状のことが多い)
見つかり方症状・喀痰細胞診健診の胸部X線・CT
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