学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §5 循環障害 / QJ27A101
理由で解く 柔道整復師
この問題は「続発する徴候として当てはまらないもの」を選びます。肝硬変は門脈圧亢進を引き起こす原因側であって、門脈圧亢進の結果として現れる徴候ではないため、これが答えです。
門脈は消化管と脾臓からの静脈血を集めて肝臓へ運ぶ血管です。肝硬変では再生結節と線維化によって肝内の血管抵抗が増し、門脈の圧が上がります。すると上流側に血液がうっ滞して脾腫が起こり、静水圧上昇と低アルブミン血症が重なって腹水がたまります。さらに行き場を失った血液は門脈と大循環をつなぐ側副血行路へ逃げ、食道・胃噴門部の粘膜下静脈が拡張して食道静脈瘤を、臍周囲でメデューサの頭を、直腸下部で痔核を形成します。因果の向きを「肝硬変 → 門脈圧亢進 → 腹水・脾腫・側副血行路」と一直線に並べておけば、原因と結果を取り違えずに済みます。
| 因果の位置 | 該当するもの | 成立の仕組み |
|---|---|---|
| 原因(上流) | 肝硬変 | 再生結節と線維化で肝内血管抵抗が上昇し門脈圧が上がる |
| 結果(下流) | 腹水 | 静水圧上昇+低アルブミン血症+ナトリウム・水貯留 |
| 結果(下流) | 脾腫 | 脾静脈のうっ血。脾機能亢進で血球減少をきたす |
| 結果(下流) | 食道静脈瘤 | 側副血行路の発達。破裂で大量吐血の危険 |
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