学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §13 筋肉の機能 / QJ27A081
理由で解く 柔道整復師
骨格筋では、筋小胞体から放出されたカルシウムイオン(Ca²⁺)が細いフィラメント上のトロポニン(そのC単位)に結合する。これが収縮を開始させるスイッチである。
運動神経終末からの興奮が筋線維膜を伝わり、T管を経て筋小胞体にCa²⁺放出を起こさせる。細いフィラメントはアクチンの二重らせんに、紐状のトロポミオシンが巻きつき、その上に一定間隔でトロポニン複合体が乗った構造をしている。安静時はトロポミオシンがアクチン上のミオシン結合部位を覆い隠しており、ミオシン頭部は結合できない。ここでCa²⁺がトロポニンCに結合するとトロポニン複合体の立体構造が変わり、それに引かれてトロポミオシンが溝の奥へずれ、隠れていた結合部位が露出する。露出した部位にミオシン頭部が結合し、ATPを分解しながら首を振って細いフィラメントを手繰り寄せる(滑走説)。弛緩時はCa²⁺ポンプがCa²⁺を筋小胞体へ汲み戻し、トロポミオシンが再び結合部位を覆う。「鍵穴=トロポニン、ふた=トロポミオシン、レール=アクチン、エンジン=ミオシン」と役割で整理すると迷わない。
| タンパク質 | 所属 | 主な役割 | Ca²⁺の直接結合 |
|---|---|---|---|
| トロポニン | 細いフィラメント | Ca²⁺を受け取るスイッチ(C単位が結合部位) | あり |
| トロポミオシン | 細いフィラメント | 安静時にミオシン結合部位を覆う「ふた」 | なし(トロポニンに引かれて動く) |
| アクチン | 細いフィラメント | ミオシン頭部が結合するレール | なし |
| ミオシン | 太いフィラメント | ATP分解と首振りによる力の発生 | なし(骨格筋) |
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