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理由で解く 柔道整復師

QJ27A079 生理学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問79
問題
脊髄反射はどれか。
選択肢
1 頸反射
2 屈曲反射
3 立ち直り反射
4 前庭迷路反射
解答
正解2(屈曲反射)
解説

屈曲反射は脊髄が反射中枢の多シナプス反射である。ほかの3つはいずれも脳幹〜中脳のレベルで統合される。

屈曲反射(逃避反射)は、痛み刺激を受けた肢の屈筋を収縮させて刺激から遠ざける防御反射で、求心路→脊髄後角→介在ニューロン→前角細胞→屈筋という経路をとり、反射中枢は脊髄にある。同じ脊髄反射でも、伸張反射(膝蓋腱反射・アキレス腱反射など)は介在ニューロンを介さない単シナプス反射であり、この違いも頻出である。一方、緊張性頸反射や前庭迷路反射は脳幹(延髄・橋の前庭神経核など)、立ち直り反射は中脳が中枢で、姿勢や平衡を保つためにより高位で統合される。反射は「中枢がどの高さにあるか」で分類する、という軸を一本持っておけば、名称を見た瞬間に階層で振り分けられるようになる。

✓ 2. 正しい
屈曲反射
痛み刺激から肢を引っ込める防御反射(逃避反射)で、反射中枢は脊髄にある。介在ニューロンを挟む多シナプス反射であり、反対側の下肢が伸展する交叉性伸展反射を伴うこともある。
✗ 1. 誤り
頸反射
緊張性頸反射は頸部の位置変化に応じて四肢の筋緊張を変える反射で、中枢は脳幹(延髄)にある。脊髄反射ではなく、姿勢保持のためにより高位で統合される反射である。
✗ 3. 誤り
立ち直り反射
体位が傾いたときに頭部や体幹を元の位置に戻す反射で、中枢は中脳にある。脊髄より高位で統合される姿勢反射であり、脊髄反射には含まれない。
✗ 4. 誤り
前庭迷路反射
内耳の前庭器が頭部の傾きや加速度を感知し、前庭神経核を介して筋緊張を調節する反射で、中枢は脳幹にある。緊張性迷路反射とも呼ばれ、これも脊髄反射ではない。
ポイント
  • 脊髄反射=反射中枢が脊髄にあるもの。屈曲反射(多シナプス)伸張反射(単シナプス)が代表。
  • 屈曲反射(逃避反射)は痛み刺激から肢を引っ込める防御反射。交叉性伸展反射を伴うことがある。
  • 脳幹(延髄・橋)レベル:緊張性頸反射、前庭迷路反射(緊張性迷路反射)。
  • 中脳レベル:立ち直り反射(体位を元に戻す姿勢反射)。
  • 反射は「中枢がどの高さにあるか」で分類する。名称と統合レベルをセットで覚える。
比較表
反射中枢シナプス数働き
伸張反射(膝蓋腱反射など)脊髄単シナプス筋長の維持、姿勢保持
屈曲反射(逃避反射)脊髄多シナプス侵害刺激からの回避
緊張性頸反射脳幹(延髄)多シナプス頸位に応じた四肢の筋緊張調節
前庭迷路反射脳幹(前庭神経核)多シナプス頭位・加速度に応じた筋緊張調節
立ち直り反射中脳多シナプス傾いた体位を元に戻す
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