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理由で解く 柔道整復師
脂溶性ビタミンはA・D・E・Kの4つだけで、それ以外のビタミンB群とビタミンCはすべて水溶性である。選択肢のうちB群に属するビタミンB1が水溶性にあたる。
水に溶けるか脂に溶けるかの違いが、そのまま吸収経路と体内での動きを決める。脂溶性ビタミンは脂質とともに胆汁酸ミセルに取り込まれて小腸から吸収され、リンパ管(乳び管→胸管)を経て血中に入り、肝臓や脂肪組織に蓄えられる。そのため欠乏が現れるまでに時間がかかる一方、とりすぎれば過剰症を起こしうる。胆汁分泌障害や脂肪吸収障害があると欠乏しやすい点も脂溶性ならではの特徴である。水溶性ビタミンは小腸上皮から吸収されて門脈血に入り、余った分は腎臓から尿中へ捨てられるので体内に溜まりにくく、毎日こまめに摂ることが欠乏の予防につながる。ただしビタミンB12は例外で、胃壁細胞が分泌する内因子と複合体をつくって回腸末端で吸収され、肝臓に数年分が貯蔵される。したがって胃全摘後や回腸切除後でも欠乏(悪性貧血)が顕在化するまでに年単位を要する。ビタミンB1(チアミン)は活性型のチアミンピロリン酸(TPP)としてピルビン酸脱水素酵素などの補酵素になり糖代謝に不可欠で、欠乏すると脚気(末梢神経障害・心不全)やウェルニッケ脳症を生じる。
| 比較項目 | 脂溶性ビタミン(A・D・E・K) | 水溶性ビタミン(B群・C) |
|---|---|---|
| 吸収に必要なもの | 胆汁酸・膵リパーゼ(脂質の消化吸収に依存) | 原則不要(小腸上皮から吸収)。ただしB12は内因子が必須 |
| 主な吸収部位 | 小腸(ミセルから脂質とともに) | 小腸。B12は回腸末端 |
| 吸収後の経路 | リンパ管(乳び管→胸管)→静脈 | 門脈→肝臓 |
| 体内貯蔵 | 肝臓・脂肪組織に蓄積する | ほとんど蓄積しない(B12は肝に数年分を貯蔵) |
| 余剰分の行方 | 排泄されにくい | 尿中へ排泄される |
| 欠乏の現れ方 | 比較的ゆっくり | 比較的早い(毎日の摂取が必要)。B12は例外で年単位 |
| 臨床で気をつける点 | 過剰症(A・Dなど)、脂肪吸収障害での欠乏 | 欠乏症、調理・水さらしによる損失。B12は胃全摘後・回腸切除後の欠乏 |
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