学習トップ理由で解く 柔道整復師生理学 ▸ §6 栄養と代謝 / QJ27A065

理由で解く 柔道整復師

QJ27A065 生理学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問65
問題
中性脂肪の構成成分はどれか。
選択肢
1 アデノシン
2 アミノ酸
3 グリコーゲン
4 グリセロール
解答
正解4(グリセロール)
解説

中性脂肪(トリグリセリド)はグリセロール1分子に脂肪酸3分子がエステル結合したものである。選択肢のうち構成成分にあたるのはグリセロールである。

中性脂肪はトリアシルグリセロールとも呼ばれ、3価アルコールであるグリセロールの3つの水酸基それぞれに脂肪酸が結合した構造をとる。電荷をもたないため「中性」脂肪と呼ばれ、体内でのエネルギー貯蔵の主役として脂肪組織に蓄えられる。エネルギーが必要になるとホルモン感受性リパーゼによってグリセロールと遊離脂肪酸に分解され、脂肪酸はβ酸化でアセチルCoAとなってクエン酸回路へ、グリセロールは肝臓で糖新生の材料となる。栄養素ごとに「何からできているか」を対にして整理しておくと、消化・吸収や代謝の問題にもそのまま応用できる。

✓ 4. 正しい
グリセロール
中性脂肪の骨格をなす3価アルコール。3か所の水酸基に脂肪酸がエステル結合してトリグリセリドとなる。分解されると肝臓へ運ばれ、糖新生の基質として利用される。
✗ 1. 誤り
アデノシン
塩基のアデニンと糖のリボースが結合したもので、ATPやcAMP、核酸(RNA)の構成要素である。エネルギーの通貨や情報伝達にかかわる分子であって、中性脂肪の成分ではない。
✗ 2. 誤り
アミノ酸
蛋白質の構成単位であり、ペプチド結合でつながって蛋白質をつくる。中性脂肪の構造には含まれない。
✗ 3. 誤り
グリコーゲン
グルコースが多数枝分かれしながら結合した貯蔵多糖で、肝臓と骨格筋に蓄えられる。同じエネルギー貯蔵物質だが糖質であり、脂質である中性脂肪の成分ではない。
ポイント
  • 中性脂肪(トリグリセリド)=グリセロール1分子+脂肪酸3分子のエステル。
  • 脂肪組織に蓄えられるエネルギー貯蔵の主役。1gあたり約9kcalと効率が高い。
  • 分解後、脂肪酸はβ酸化でアセチルCoAへ、グリセロールは肝臓で糖新生の材料へ。
  • 構成単位の対応:糖質→単糖、蛋白質→アミノ酸、核酸→ヌクレオチド、中性脂肪→グリセロール+脂肪酸。
  • グリコーゲンは糖質の貯蔵形(肝臓・骨格筋)で、脂質とは区別する。
比較表
物質分類構成単位体内での役割
中性脂肪脂質グリセロール+脂肪酸3分子エネルギー貯蔵(脂肪組織)
グリコーゲン糖質グルコース短期のエネルギー貯蔵(肝・筋)
蛋白質蛋白質アミノ酸構造・酵素・輸送・免疫
ATPヌクレオチドアデノシン+リン酸3個エネルギーの通貨
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