学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §9 神経系 / QJ27A055

理由で解く 柔道整復師

QJ27A055 解剖学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問55
問題
橋背部に脳神経核群をもつのはどれか。
選択肢
1 内耳神経
2 舌咽神経
3 迷走神経
4 舌下神経
解答
正解1(内耳神経)
解説

正しいのは1です。内耳神経(第VIII脳神経)の核である蝸牛神経核・前庭神経核は、橋の背側部(第四脳室底の外側)にあります。

脳神経核は脳幹に上から順に階層状に並びます。中脳にはIII(動眼)とIV(滑車)、橋にはV(三叉)・VI(外転)・VII(顔面)・VIII(内耳)、延髄にはIX(舌咽)・X(迷走)・XI(副)・XII(舌下)の核があります。番号順に3つのブロックへ割り振るだけなので、まずこの並びを固めます。橋の背側部は第四脳室底(菱形窩)の上半をつくっており、ここには顔面神経丘(外転神経核と顔面神経膝)や、その外側の前庭神経核・蝸牛神経核が並びます。橋の腹側部は横走する橋核と橋横線維が占め、中小脳脚を経て小脳へつながります。「橋は腹側が小脳への中継、背側が脳神経核」と分けて理解しておくと、脳幹の断面図を読むときにも役立ちます。

✓ 1. 正しい
内耳神経
蝸牛神経核と前庭神経核をもち、橋と延髄の移行部の背側、第四脳室底の外側に位置します。橋背部に核群をもつ脳神経として扱われます。聴覚を伝える蝸牛神経と、平衡覚を伝える前庭神経の2成分からなります。
✗ 2. 誤り
舌咽神経
疑核・孤束核・下唾液核が関与しますが、いずれも延髄にあります。橋ではありません。
✗ 3. 誤り
迷走神経
疑核・孤束核・迷走神経背側核をもち、いずれも延髄に位置します。第四脳室底の迷走神経三角の深部にあるのが迷走神経背側核です。
✗ 4. 誤り
舌下神経
舌下神経核は延髄の第四脳室底、舌下神経三角の深部にあります。舌筋を支配する体性運動核です。
ポイント
  • 脳神経核の高さ:中脳=III・IV/橋=V・VI・VII・VIII/延髄=IX・X・XI・XII
  • 内耳神経核(蝸牛神経核・前庭神経核)は橋・延髄移行部の背側。
  • 橋の背側部は第四脳室底の上半。顔面神経丘(外転神経核+顔面神経膝)が目印。
  • 橋の腹側部は橋核と橋横線維で、中小脳脚を経て小脳へ向かう。
  • I(嗅)とII(視)は脳幹に核をもたず、大脳・間脳に直接つながる点も押さえておく。
比較表
脳幹の部位そこに核をもつ脳神経目印
中脳動眼神経(III)、滑車神経(IV)上丘・下丘の高さ
三叉神経(V)、外転神経(VI)、顔面神経(VII)、内耳神経(VIII)背側は第四脳室底の上半(顔面神経丘)
延髄舌咽神経(IX)、迷走神経(X)、副神経(XI)、舌下神経(XII)舌下神経三角・迷走神経三角
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