学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 解剖学 ▸ §4 消化器系 / QJ27A042
理由で解く 柔道整復師
上行結腸は発生の途中で後腹壁に癒着した二次性後腹膜器官で、腸間膜をもたないため大腸の中で最も動きが小さい部位です。
消化管の可動性は「腸間膜をもつかどうか」で決まります。腸間膜をもち腹膜にほぼ全周を包まれる腹膜内器官(空腸・回腸・虫垂・横行結腸・S状結腸)は自由に動けます。一方、胎生期の腸回転の後に後腹壁と癒合し、前面だけが腹膜に覆われるようになった器官を二次性後腹膜器官といい、十二指腸の下行部以降・上行結腸・下行結腸・膵臓がこれにあたります。上行結腸と下行結腸ははじめ腸間膜をもっていますが、癒合によって固定されるため可動性を失います。臨床では、この固定のおかげで盲腸から上行結腸にかけての位置が比較的一定であり、虫垂炎のマックバーニー圧痛点のような体表投影が意味をもちます。
| 部位 | 腸間膜 | 可動性 |
|---|---|---|
| 盲腸・虫垂 | 虫垂間膜あり(盲腸は個人差) | あり |
| 上行結腸 | なし(二次性後腹膜) | 乏しい |
| 横行結腸 | 横行結腸間膜あり | 大きい |
| 下行結腸 | なし(二次性後腹膜) | 乏しい |
| S状結腸 | S状結腸間膜あり | 大きい |
| 直腸 | なし | 乏しい |
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