学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §2 運動器系 / QJ27A033

理由で解く 柔道整復師

QJ27A033 解剖学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問33
問題
脊柱と関節をつくるのはどれか。
選択肢
1 上腕骨
2 鎖骨
3 大腿骨
4 寛骨
解答
正解4(寛骨)
解説

脊柱(仙骨)と直接関節をつくるのは寛骨で、その連結が仙腸関節です。上肢の骨は脊柱と骨性に関節しません。

脊柱と関節をつくる骨は限られています。上端では後頭骨が環椎と環椎後頭関節をつくり、胸部では肋骨が胸椎と肋椎関節(肋骨頭関節+肋横突関節)をつくり、下端では寛骨が仙骨と仙腸関節をつくります。ここで押さえたいのは上肢と下肢の違いです。上肢帯は鎖骨の内側端が胸骨柄と胸鎖関節をつくるだけで体幹につながっており、脊柱とは骨で直接つながっていません。だからこそ肩甲骨は胸郭の上を自由に滑り、上肢は広い可動域をもてます。一方で下肢は寛骨が仙骨とがっちり結合するため、体重を確実に伝えられます。「上肢は可動性、下肢は支持性」という機能の差が、この連結様式の差に表れています。

✓ 4. 正しい
寛骨
寛骨(腸骨・坐骨・恥骨が癒合した骨)の耳状面が、仙骨の耳状面と仙腸関節をつくります。関節面が凹凸でかみ合い、骨間仙腸靱帯・前後の仙腸靱帯で強固に締められた半関節で、動きはごくわずかです。体重は「脊柱→仙骨→仙腸関節→寛骨→股関節→大腿骨」の順に伝わります。
✗ 1. 誤り
上腕骨
上腕骨頭は肩甲骨の関節窩と肩関節(球関節)をつくります。相手は肩甲骨であって脊柱ではありません。
✗ 2. 誤り
鎖骨
内側端は胸骨柄と胸鎖関節、外側端は肩峰と肩鎖関節をつくります。胸鎖関節は上肢と体幹をつなぐ唯一の関節ですが、相手は胸骨であり脊柱とは関節しません。
✗ 3. 誤り
大腿骨
大腿骨頭は寛骨臼と股関節をつくります。脊柱との間には寛骨が1つ挟まるため、直接の関節ではありません。
ポイント
  • 脊柱と関節する骨=後頭骨(環椎後頭関節)・肋骨(肋椎関節)・寛骨(仙腸関節)
  • 仙腸関節は耳状面どうしの平面関節(半関節)。骨間仙腸靱帯などで強固に固定される
  • 上肢と体幹の骨性連結は胸鎖関節ただ1つ。上肢は脊柱と直接関節しない
  • 体重の伝達路=脊柱→仙骨→仙腸関節→寛骨→股関節→大腿骨
  • 寛骨は腸骨・坐骨・恥骨が寛骨臼で癒合してできる(癒合は思春期以降)
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