学習トップ理由で解く 柔道整復師解剖学 ▸ §3 脈管系(循環器系) / QJ27A031

理由で解く 柔道整復師

QJ27A031 解剖学

出典:第27回柔道整復師国家試験(2019)午前 問31
問題
血球で正しいのはどれか。
選択肢
1 Bリンパ球は胸腺で成熟する。
2 好酸球は白血球中で最も数が多い。
3 血小板は巨核球からできる。
4 赤血球は円盤状の核をもつ。
解答
正解3(血小板は巨核球からできる。)
解説

血小板は骨髄にある巨核球の細胞質がちぎれてできる、核をもたない細胞片です。血球は「どこで生まれ・どこで成熟し・核があるか」の3点で整理すると一気に解けます。

血球はすべて骨髄の造血幹細胞に由来します。赤血球・血小板・顆粒球・単球はそのまま骨髄で成熟し、リンパ球だけが二手に分かれます。Bリンパ球は骨髄(Bone marrow)で成熟してリンパ節や脾臓へ移り、Tリンパ球は骨髄を出て胸腺(Thymus)で成熟します。頭文字と一致させて覚えると取り違えません。白血球の数は好中球が最も多く、以下リンパ球・単球・好酸球・好塩基球の順に少なくなります。またヒトの成熟赤血球と血小板は核をもたない点が、他の血球との大きな違いです。

✓ 3. 正しい
血小板は巨核球からできる。
骨髄の巨核球が細胞質を突起状に伸ばし、それがちぎれて血小板になります。直径2〜4µmと血球の中で最も小さく、無核で寿命は約10日。基準値はおよそ15〜35万/µLで、血管が傷ついた部位に粘着・凝集して一次止血栓をつくります。
✗ 1. 誤り
Bリンパ球は胸腺で成熟する。
胸腺で成熟するのはTリンパ球です。Bリンパ球は骨髄で成熟し、抗原刺激を受けると形質細胞に分化して抗体を産生します。B=Bone marrow、T=Thymus と対応づけて押さえましょう。
✗ 2. 誤り
好酸球は白血球中で最も数が多い。
最も多いのは好中球で、白血球のおよそ40〜70%を占めます。好酸球は数%にとどまり、寄生虫感染やI型アレルギーで増加するのが特徴です。「数の主役は好中球、増える場面が特殊なのが好酸球」と覚えます。
✗ 4. 誤り
赤血球は円盤状の核をもつ。
円盤状(中央がくぼんだ両凹円板状)なのは核ではなく細胞そのものです。ヒトの赤血球は成熟の過程で核を放出(脱核)するため無核で、そのぶんヘモグロビンを多く詰め込め、変形して細い毛細血管も通り抜けられます。
ポイント
  • 血小板=骨髄の巨核球の細胞質断片。無核・直径2〜4µm・寿命約10日
  • Bリンパ球は骨髄(Bone marrow)、Tリンパ球は胸腺(Thymus)で成熟する
  • 白血球の数の順=好中球>リンパ球>単球>好酸球>好塩基球
  • ヒトの成熟赤血球は脱核して無核。両凹円板状で表面積が大きくガス交換に有利
  • 血球はすべて骨髄の造血幹細胞から生じる(成人では造血の場は骨髄のみ)
比較表
白血球おおよその割合主な働き増える場面
好中球40〜70%(最多)細菌の貪食細菌感染・急性炎症
リンパ球20〜40%免疫(T細胞・B細胞・NK細胞)ウイルス感染
単球3〜8%組織でマクロファージに分化慢性感染
好酸球2〜4%寄生虫の傷害、アレルギーの調節寄生虫感染・I型アレルギー
好塩基球1%未満(最少)ヒスタミン・ヘパリンを放出アレルギー反応
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