学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §4 総論 施術前の確認 / QJ26P074
理由で解く 柔道整復師
末梢動脈の拍動が触れないのは血行障害(動脈の圧迫・損傷)を示す危険信号で、時間の経過が予後を左右する。直ちに医師の診察につなぐ。
骨折や脱臼では、転位した骨片や骨頭が動脈を圧迫・損傷することがある。拍動消失に加え、蒼白・疼痛・知覚異常・運動麻痺・冷感といった阻血のサインがそろえば、放置によりフォルクマン拘縮や組織壊死へ進行しうる。この場合は整復操作を続けることに固執せず、締めつけている包帯や装具をただちに外し、患肢を心臓の高さに保って保温し、救急対応のできる医療機関へ搬送する。他の3つは経過観察でよいもの、あるいは施術者側で原因を取り除いて再評価できるものであり、「今すぐ医師でなければ対応できないか」で優先順位を判断する。
| 状況 | 意味するもの | 取るべき行動 |
|---|---|---|
| 整復前に末梢動脈拍動なし | 動脈の圧迫・損傷による阻血 | 圧迫を解除し、直ちに医師の診察へ(最優先) |
| 包帯後のしびれ | 包帯による圧迫が多い | 包帯を緩めて再評価。改善なければ医師へ |
| 整復後に顔色が紅潮 | 血管迷走神経反射からの回復 | 臥位安静・保温で経過観察 |
| 固定除去後のROM制限 | 不動による拘縮(想定内) | 後療法で段階的に可動域を回復 |
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