学習トップ理由で解く 柔道整復師柔道整復理論 ▸ §14 総論 包帯法 / QJ26P075

理由で解く 柔道整復師

QJ26P075 柔道整復理論

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午後 問75
問題
基本包帯法で正しい組合せはどれか。
選択肢
1 肩部-扇状帯
2 母指-亀甲帯
3 膝部一•人字帯
4 足部-麦穂帯
解答
正解4(足部-麦穂帯)
解説

包帯の型は「その部位がどう動くか」で決まります。角度をもって曲がる部位には麦穂帯(人字帯)、屈伸する関節には亀甲帯。足部は麦穂帯なので4が正しい組合せです。

麦穂帯は8の字を描きながら少しずつ位置をずらし、麦の穂のような模様をつくる巻き方で、体幹と四肢のように太さや向きが大きく変わる境目をまたぐのに向きます。肩関節部、股関節部、母指、そして足部(足根部)が代表的な適応です。人字帯は麦穂帯を指す呼び名として扱われます。これに対し亀甲帯は屈伸する関節をまたいで巻き、屈伸を許しながら被覆する型で、肘関節・膝関節・踵部に用います。扇状帯はその変法として、肘・膝の屈伸部で扇のように広がる形をとります。部位と型の対応は、動きの向きから逆算すると丸暗記が不要になります。

✓ 4. 正しい
足部-麦穂帯
足部は下腿から足へ向きが直角に変わるため、8の字にたすき掛けする麦穂帯(足根部麦穂帯)が適します。足関節を挟んで巻くことで、被覆しつつ内外反を制動できます。
✗ 1. 誤り
肩部-扇状帯
肩関節部は体幹と上腕が角度をもってつながる部位なので、適するのは麦穂帯(肩部麦穂帯)です。扇状帯は肘・膝など屈伸する関節に用いる型で、部位が合いません。
✗ 2. 誤り
母指-亀甲帯
母指は手根部から直角に近い角度で分かれるため、母指麦穂帯を用います。亀甲帯は屈伸する大きな関節に向く型なので、対応が入れ替わっています。
✗ 3. 誤り
膝部一•人字帯
人字帯は麦穂帯の呼び名で、股関節部・肩関節部・母指・足部に用いる型です。屈伸する膝関節に適するのは亀甲帯(または扇状帯)になります。
ポイント
  • 麦穂帯(人字帯)=8の字巻き。肩関節部・股関節部・母指・足部(足根部)など、向きが大きく変わる境目に。
  • 亀甲帯=屈伸する関節をまたぐ。肘関節・膝関節・踵部。離開性・集合性がある。
  • 扇状帯=亀甲帯の変法。肘・膝の屈伸部に用いる。
  • 折転帯=前腕・下腿など太さの変わる部位。螺旋帯では浮いてしまう場所に。
  • 反復帯=断端や頭部。環行帯は巻き始めと巻き終わりの固定に必ず用いる。
比較表
包帯の型主な適応部位選ぶ理由
麦穂帯(人字帯)肩関節部・股関節部・母指・足部体幹と四肢など向きが変わる境目をまたげる
亀甲帯肘関節部・膝関節部・踵部屈伸を許しながら被覆できる
扇状帯肘・膝の屈伸部(亀甲帯の変法)関節部で扇状に広がり密着する
折転帯前腕・下腿太さの変化に沿わせられる
反復帯断端・頭部先端を包み込める
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