学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 衛生学・公衆衛生学 ▸ §4 消毒 / QJ26A118
理由で解く 柔道整復師
スタンダード・プリコーション(標準予防策)は、感染症の有無にかかわらずすべての患者に一律に適用する非特異的な予防策である。
米国CDCが1996年に示した院内感染対策の基本的な考え方で、汗を除くすべての血液・体液・分泌物・排泄物、粘膜、損傷した皮膚を「感染性がありうるもの」として扱う。誰が感染しているかは事前には分からないという前提に立つため、検査結果や診断を待たずに全員に同じ手順を適用できるのが最大の利点である。具体的な内容は、手指衛生、想定される曝露に応じた手袋・マスク・ガウン・ゴーグルの選択、鋭利器材の安全な取り扱いとリキャップをしない廃棄、器材・リネン・環境の適切な処理などである。これが第1段階で、その上に麻疹・水痘・結核(空気感染)、インフルエンザ・風疹(飛沫感染)、MRSA・ノロウイルス(接触感染)など、病原体の伝播経路に応じた感染経路別予防策を第2段階として追加する。柔道整復の施術所でも、施術前後の手指衛生、寝具・器具・タオルの衛生管理という形で同じ考え方が求められる。
| 標準予防策(第1段階) | 感染経路別予防策(第2段階) | |
|---|---|---|
| 適用対象 | すべての患者 | 特定の病原体が疑われる・確定した患者 |
| 前提 | 感染の有無を問わない | 伝播経路が分かっている |
| 主な内容 | 手指衛生、個人防護具、鋭利器材の安全な取り扱い、環境・器材の処理 | 空気予防策(陰圧室・N95)、飛沫予防策(サージカルマスク)、接触予防策(手袋・ガウン・専用器材) |
| 関係 | 常に土台として実施 | 標準予防策に上乗せして実施 |
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