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理由で解く 柔道整復師

QJ26A114 衛生学・公衆衛生学

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問114
問題
後期高齢者で正しいのはどれか。
選択肢
1 80 歳以上と定義される。
2 平成28年の我が国の総人口の約27%を占める。
3 平成27年度の一人当たりの医療費は約90万円である。
4 現役並み所得者の医療費の一部負担(自己負担)の割合は1割である。
解答
正解3(平成27年度の一人当たりの医療費は約90万円である。)
解説

後期高齢者は75歳以上で、平成27年度の後期高齢者一人当たり医療費は90万円台。国民全体の一人当たり医療費(約33万円)の約3倍という対比で覚える。

後期高齢者医療制度は高齢者医療確保法に基づく独立した医療保険制度で、対象は75歳以上の人と、65〜74歳で一定の障害があり広域連合の認定を受けた人である。運営主体は都道府県単位の後期高齢者医療広域連合。財源は公費約5割、現役世代からの後期高齢者支援金約4割、被保険者の保険料約1割という構成になっている。自己負担割合は、出題当時は一般所得者が1割、現役並み所得者が3割であった。年齢が上がるほど一人当たり医療費は大きくなるため、高齢化の進行は医療費総額を押し上げる方向に働く。数字は「75歳以上=人口の約13%、65歳以上=約27%」と二段構えで押さえると選択肢のすり替えに気づける。

✓ 3. 正しい
平成27年度の一人当たりの医療費は約90万円である。
平成27年度の後期高齢者医療費は約15兆円で、被保険者一人当たりでは90万円台となる。国民医療費全体の一人当たり(約33万円)と並べて、その3倍近いという感覚で記憶すると忘れにくい。
✗ 1. 誤り
80 歳以上と定義される。
後期高齢者は75歳以上である。65〜74歳は前期高齢者。制度上の年齢区切りは75歳で、80歳ではない。
✗ 2. 誤り
平成28年の我が国の総人口の約27%を占める。
約27%は65歳以上の割合(高齢化率、平成28年10月1日でおよそ27%台)である。75歳以上は総人口の約13%。高齢化率とすり替える典型的な選択肢。
✗ 4. 誤り
現役並み所得者の医療費の一部負担(自己負担)の割合は1割である。
現役並み所得者は3割負担である。1割は一般所得者の負担割合(出題当時)。所得区分と負担割合をセットで確認しておく。
ポイント
  • 後期高齢者=75歳以上(+65〜74歳で一定の障害の認定を受けた人)。前期高齢者は65〜74歳。
  • 運営は都道府県単位の後期高齢者医療広域連合。根拠法は高齢者医療確保法。
  • 財源構成は公費約5割・現役世代からの支援金約4割・保険料約1割。
  • 平成27年度の一人当たり医療費は90万円台。国民全体の一人当たり(約33万円)の約3倍。
  • 平成28年の高齢化率(65歳以上)は約27%、75歳以上は約13%。数字のすり替えに注意。
比較表
前期高齢者後期高齢者
年齢65〜74歳75歳以上
総人口に占める割合(平成28年ごろ)約14%約13%
医療保険従来の医療保険に加入(財政調整の対象)後期高齢者医療制度(広域連合)
自己負担(出題当時)65〜69歳は3割/70〜74歳は2割(現役並み所得者は3割)。出題当時は昭和19年4月1日以前生まれの70〜74歳に1割据置きの経過措置が残っていた一般1割/現役並み所得者3割
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