学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 病理学概論 ▸ §5 循環障害 / QJ26A100
理由で解く 柔道整復師
放射線の大量被曝は骨髄の造血幹細胞を傷害し、血小板のもとになる巨核球が減るために血小板が作られなくなる。血小板そのものが減る原因は3である。
出血傾向の原因は「血管の問題」「血小板の問題」「凝固因子の問題」の三つの箱に仕分けると整理できる。この設問は二番目の箱、しかも血小板の数が減るものを選ぶ問いである。骨髄は腸上皮・生殖腺と並んで放射線感受性が高い組織で、分裂の盛んな造血幹細胞が真っ先に傷害される。被曝後はまずリンパ球が急減し、続いて好中球、さらに血小板が減り、寿命の長い赤血球(約120日)の減少は遅れて現れる。血小板の寿命は約8〜10日なので、被曝後1〜2週で減少がはっきりし、皮膚の点状出血や粘膜出血が生じる。同じ機序で骨髄が抑制される原因として、抗癌薬、再生不良性貧血、白血病細胞による骨髄占拠がある。ほかに血小板が減る機序としては、破壊が亢進する特発性血小板減少性紫斑病、消費される播種性血管内凝固症候群、脾機能亢進による捕捉がある。血小板減少がある人では、軽い外力でも皮下出血が広がりやすいため、強い揉捏や急な圧迫を避け、あざの広がりや止血の遅れに気づいたら医療機関の受診を促す。
| 障害される場所 | 代表原因 | 血小板数 | 出血の特徴 |
|---|---|---|---|
| 血管壁 | ビタミンC欠乏(壊血病)、アレルギー性紫斑病、老人性紫斑 | 正常 | 点状出血、歯肉出血 |
| 血小板 | 放射線大量被曝、抗癌薬、特発性血小板減少性紫斑病 | 低下 | 点状出血、鼻出血、粘膜出血 |
| 凝固因子 | 血友病、ビタミンK欠乏、肝硬変 | 正常 | 関節内・筋肉内出血、止血後の再出血 |
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