学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 生理学 ▸ §2 血液 / QJ26A062
理由で解く 柔道整復師
貪食(食作用)は、白血球のうち好中球と単球/マクロファージが担う自然免疫の最前線である。選択肢のうち貪食するのは好中球。
貪食とは、細胞が偽足を伸ばして細菌などの異物を包み込み、ファゴソーム(食胞)として取り込み、リソソームと融合させて活性酸素や加水分解酵素で殺菌・分解する一連の働きをいう。好中球は白血球のなかで最も数が多く、走化性因子に引かれて血管外へ遊走し、感染部位に真っ先に到着して細菌を処理する。処理を終えた好中球は自らも壊れ、その死骸が集まったものが膿である。なお同じ顆粒球でも、好塩基球は貪食せずヒスタミンやヘパリンを放出する細胞であり、食細胞とは区別する。一方、赤血球と血小板は核をもたない細胞・細胞断片で、それぞれガス運搬と止血に特化しており、貪食の装置をもたない。リンパ球のうちT細胞・B細胞は抗原を特異的に認識する獲得免疫の担当で、異物を丸ごと取り込むことはしない(NK細胞は自然免疫を担うリンパ球だが、やはり貪食はしない)。
| 血球 | 核 | おもな働き | 貪食能 |
|---|---|---|---|
| 赤血球 | なし | 酸素・二酸化炭素の運搬 | なし |
| 好中球 | あり(分葉核) | 細菌の貪食・殺菌、急性炎症の主役 | あり |
| 好酸球 | あり(二分葉) | 寄生虫の排除、I型アレルギーの調節 | 弱いながらあり |
| 好塩基球 | あり | ヒスタミン・ヘパリンの放出(I型アレルギー) | なし |
| 単球/マクロファージ | あり | 貪食・抗原提示・老廃物処理 | あり |
| 血小板 | なし(巨核球の断片) | 粘着・凝集による止血、凝固因子放出 | なし |
| Tリンパ球 | あり(円形) | 細胞性免疫(司令塔・細胞傷害)/獲得免疫 | なし |
| Bリンパ球 | あり(円形) | 形質細胞へ分化し抗体を産生/獲得免疫 | なし |
| NK細胞 | あり(大型顆粒リンパ球) | 感染細胞・腫瘍細胞を非特異的に傷害/自然免疫 | なし |
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