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理由で解く 柔道整復師

QJ26A046 解剖学

出典:第26回柔道整復師国家試験(2018)午前 問46
問題
正しいのはどれか。
選択肢
1 膀胱底は膀胱の下面である。
2 尿管は総腸骨動脈の後方を走行する。
3 女性尿道は膣口の後方に開口する。
4 右の腎臓は第12肋骨の前方に位置する。
解答
正解4(右の腎臓は第12肋骨の前方に位置する。)
解説

右腎は第12肋骨の前方(腹側)にあり、選択肢4が正しい。

腎臓は後腹壁の腹膜後器官で、背側から見ると第12肋骨が斜めに腎の後面を横切る。腎はその肋骨より深部、つまり前方にある。右腎は上に肝臓が載るため左腎より半椎体ほど低く、およそ第12胸椎から第3腰椎の高さ、左腎はおよそ第11胸椎から第2腰椎の高さに位置する。したがって右腎の後面を横切るのは第12肋骨、左腎では第11・第12肋骨となる。この位置関係があるため、腎の炎症では肋骨脊柱角を叩いたときに響く痛み(叩打痛)が出る。下位肋骨の骨折を扱うときは、深部にある腎・脾・肝の損傷を念頭に置き、血尿や腹部の膨隆、ショック徴候がないかを確かめて必要なら医療機関へつなぐ。他の3肢は膀胱の各部の名称、尿管と腸骨動脈の前後関係、女性の外尿道口の位置という頻出の混同点である。

✓ 4. 正しい
右の腎臓は第12肋骨の前方に位置する。
右腎の後面を第12肋骨が斜めに横切り、腎はその腹側(深部)にある。左腎は位置が高く、第11・第12肋骨が交差する。
✗ 1. 誤り
膀胱底は膀胱の下面である。
膀胱底は後下方を向く三角形の後面をいう。膀胱は前上端の膀胱尖、中央の膀胱体、後下面の膀胱底、尿道へ続く下端の膀胱頸に分ける。膀胱底の内面には左右の尿管口と内尿道口を結ぶ膀胱三角がある。
✗ 2. 誤り
尿管は総腸骨動脈の後方を走行する。
尿管は大腰筋の前面を下り、総腸骨動脈(またはその分岐部・外腸骨動脈)の前方を越えて小骨盤へ入る。この交叉部は尿管の3つの生理的狭窄部(腎盂尿管移行部・総腸骨動脈交叉部・膀胱壁貫通部)の一つで、結石が停留しやすい。
✗ 3. 誤り
女性尿道は膣口の後方に開口する。
女性の外尿道口は腟前庭にあり、陰核の後方・腟口の前方に開く。女性尿道は約3〜4cmと短く直線的なため、上行性の尿路感染を起こしやすい。
ポイント
  • 右腎は左腎より約半椎体低い(肝臓があるため)。右はT12〜L3、左はT11〜L2が目安。
  • 右腎後面を横切るのは第12肋骨、左腎では第11・第12肋骨。腎は肋骨より前方(深部)。
  • 膀胱の区分:膀胱尖(前上端)・膀胱体・膀胱底(後下面)・膀胱頸(下端)。
  • 尿管は総腸骨動脈の前方を越えて骨盤へ入る。狭窄部は3か所。
  • 女性の外尿道口は腟口の前方。尿道が短いことが感染しやすさの理由。
比較表
誤りの記述正しい内容
膀胱底=下面膀胱底は後下面。下端の狭い部分は膀胱頸
尿管は総腸骨動脈の後方前方を越えて骨盤内へ入る
外尿道口は腟口の後方腟口の前方、陰核の後方に開く
右腎と第12肋骨第12肋骨が右腎後面を横切り、腎はその前方(正しい)
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