学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 必修問題 ▸ §2 医療過誤とリスクマネジメント / QJ26A011
理由で解く 柔道整復師
インシデント(ヒヤリハット)とは、誤りが起きたものの患者に実害が及ばなかった事例、あるいは実施前に気づいて防いだ事例をいう。
医療安全では、患者に実害が生じたものをアクシデント(医療事故)、実害に至らなかったものをインシデントと呼び分ける。ハインリッヒの法則が示すように、1件の重大事故の背後には多数のヒヤリハットが潜んでいるため、インシデントを個人の責任追及の材料にせず、情報として集めて原因を分析し、仕組みそのものを直すことが再発防止につながる。柔道整復の現場でも、患者の取り違えに気づいた、包帯や固定具の不備を装着前に発見したといった段階で報告書に残し、手順の見直しに生かす。報告しやすい雰囲気をつくること自体が有効な安全対策である。
| 観点 | インシデント(ヒヤリハット) | アクシデント(医療事故) |
|---|---|---|
| 患者への実害 | なし(未然に防いだ/影響が出なかった) | あり |
| 例 | 誤薬に投与前に気づき中止した | 誤薬を投与し症状が悪化した |
| 主な対応 | 記録・報告・原因分析・手順の改善 | まず救命処置と患者への説明、続いて報告・原因分析 |
| 位置づけ | 重大事故を防ぐための貴重な情報源 | 再発防止に加え法的・倫理的対応が必要 |
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