学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 柔道整復理論 ▸ §15 各論(骨折) 頭部・体幹 / QJ25P094
理由で解く 柔道整復師
胸骨骨折では骨折線が横走する横骨折が最も多い。正答は2。
胸骨は前額面に広がる扁平な骨で、前方からの直達外力(交通事故のハンドル外傷、シートベルト外傷など)や、体幹が強く前屈させられる介達外力で骨折する。いずれの外力も胸骨を上下方向に折り曲げる向きに働くため、骨折線は骨の長軸に対して直角、すなわち横方向に走る。好発部位は胸骨柄と胸骨体の境(胸骨角)付近と胸骨体で、転位すると遠位骨片が前方に乗り上げて階段状の変形をとる。胸骨の背側には心臓・大血管・気管があるため、胸痛の増強、呼吸困難、不整脈、血圧低下などがあれば心挫傷や大血管損傷の合併を疑い、速やかに医師の診察につなげる。安定した骨折では胸郭の動きを制限する固定と安静で対応する。
| 骨折型 | 骨に加わる外力の向き | 胸骨での頻度 |
|---|---|---|
| 横骨折 | 胸骨を上下に折り曲げる力(前方からの直達外力=ハンドル外傷、体幹過屈曲による介達外力) | 最も多い |
| 縦骨折 | 長軸方向に引き裂く力 | まれ |
| 斜骨折 | 長軸に対して斜めに働く圧迫と屈曲の複合 | まれ |
| 複合(粉砕を含む)骨折 | 強大な高エネルギー外力 | 例外的。胸腔内臓器の合併損傷評価が優先 |
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