学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §14 疾患別各論 神経・筋疾患 / QJ25P057
理由で解く 柔道整復師
この種の組合せ問題は、疾患ごとに「どこが壊れるか」を先に決めてから所見を当てはめると確実に解けます。脊髄の中心部が壊れる脊髄空洞症では、交叉する線維だけが選択的に切られるため、温痛覚は失われるのに触覚・深部覚は残る解離性感覚障害が生じます。
脊髄では、温痛覚を伝える線維が後角に入った直後に前交連で正中を横切って対側の外側脊髄視床路へ入るのに対し、触覚・深部覚を伝える線維は同側の後索をそのまま上行します。脊髄空洞症では中心管周囲に空洞が広がるため、まさに交叉するところで温痛覚だけが遮断され、後索は温存されます。その結果、上肢から肩・上背部にかけて温痛覚のみが脱失する「宙づり型(外套型)」の解離性感覚障害が現れ、熱傷や切創に気づかない、無痛性の関節破壊(シャルコー関節)を起こす、といった特徴的な経過をたどります。他の3つも、前角細胞(ポリオ)、上位+下位運動ニューロン(筋萎縮性側索硬化症)、末梢神経(神経性進行性筋萎縮症)と障害部位を押さえれば所見が自動的に決まります。
| 疾患 | 障害される部位 | 定型的な所見 |
|---|---|---|
| 脊髄空洞症 | 脊髄中心部(中心管周囲) | 解離性感覚障害、上肢の筋萎縮、シャルコー関節 |
| ポリオ | 脊髄前角細胞 | 弛緩性麻痺、腱反射消失、感覚は正常 |
| 筋萎縮性側索硬化症 | 上位+下位運動ニューロン | 筋萎縮・線維束性収縮+腱反射亢進・病的反射、感覚障害なし |
| 神経性進行性筋萎縮症 | 末梢神経 | 下腿遠位優位の筋萎縮、凹足・槌趾、下垂足・鶏歩 |
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