学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 整形外科学 ▸ §11 疾患別各論 全身性の骨・軟部疾患 / QJ25P056
理由で解く 柔道整復師
骨形成不全症は、骨や強膜・歯・靱帯などの土台となるI型コラーゲンが質・量ともに障害される先天性疾患です。したがって症状はI型コラーゲンが多い組織に出そろい、脳脊髄液の循環障害である水頭症はここに含まれません。
主にCOL1A1・COL1A2遺伝子の変異によりI型コラーゲンがうまく作られず、常染色体顕性(優性)遺伝が多くを占めます。骨は脆くなり軽微な外力で骨折を繰り返し(易骨折性)、繰り返す骨折と骨の脆弱性から大腿骨など長管骨が弯曲変形し、脊柱側弯もきたします。強膜が薄くなって下の脈絡膜が透けるため青色強膜となり、耳小骨と内耳の障害から思春期以降に進行性の難聴が出現し、象牙質形成不全による歯の変色・脆弱もみられます。いずれも「I型コラーゲンが担っている組織」という一本の筋で説明でき、症候を丸暗記する必要がありません。骨折を繰り返すため、施術に際しては愛護的な操作と骨折リスクの共有が欠かせず、変形や新たな疼痛を認めたときは主治医と連携して評価を受けてもらいます。
| 項目 | 骨形成不全症 | 軟骨無形成症 | くる病 |
|---|---|---|---|
| 本態 | I型コラーゲンの異常 | FGFR3の異常による軟骨内骨化障害 | ビタミンD作用不足による石灰化障害 |
| 強膜 | 青色強膜 | 正常 | 正常 |
| 難聴 | 進行性にみられる | 中耳炎に伴うことはあるが典型的でない | みられない |
| 頭部 | 水頭症は典型的でない | 大頭・前額部突出、水頭症を伴うことがある | 頭蓋癆、前頭部突出 |
| 下肢 | 易骨折性と長管骨の弯曲変形 | 四肢(近位)短縮、内反膝 | 内反膝・外反膝、骨端の杯状変化 |
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