学習トップ理由で解く 柔道整復師外科学概論 ▸ §15 けいれん(救急法) / QJ25P047

理由で解く 柔道整復師

QJ25P047 外科学概論

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午後 問47
問題
けいれんで誤っているのはどれか。
選択肢
1 脳腫瘍は症候性てんかんの原因となる。
2 一部の筋肉にとどまるものは部分発作という。
3 間代性けいれんでは手足を強直させる。
4 一部の筋肉に始まり全身に広がる場合を二次性全般化という。
解答
正解3(間代性けいれんでは手足を強直させる。)
解説

誤っているのは3。手足を突っ張らせる(強直させる)のは強直性けいれんで、間代性けいれんは屈曲と伸展をガクガクと律動的に繰り返す動きです。

けいれんは筋の収縮パターンで分類すると理解しやすくなります。強直性(tonic)は持続的な筋収縮で、四肢を伸展・硬直させ、呼吸筋も固まるため呼吸停止やチアノーゼを伴います。間代性(clonic)は収縮と弛緩が交互に起こる律動的な運動です。全身強直間代発作では、まず10〜20秒ほどの強直期があり、続いて間代期に移り、次第に間隔が延びて発作が終わります。この「先に固まり、後でガクガクする」順序を押さえると、選択肢の入れ替えに気づけます。

✓ 3. これが誤り(=答え)
間代性けいれんでは手足を強直させる。
強直と間代が入れ替わっています。手足を強直させるのは強直性けいれんで、間代性けいれんは屈曲・伸展が律動的に反復する運動です。発作中は周囲の危険物を除け、頭部を保護し、身体を押さえつけたり口に物を入れたりせず、持続時間を記録します。けいれんが収まったら回復体位にして気道を確保し、意識の回復を確認します。
✗ 1. 正しい記述(答えではない)
脳腫瘍は症候性てんかんの原因となる。
症候性てんかんは、脳に器質的あるいは代謝性の原因が特定できるものを指します。脳腫瘍のほか、脳血管障害、頭部外傷、脳炎、周産期障害などが原因になります。成人発症のてんかんでは、まず器質的病変の検索として画像検査を行う理由がここにあります。
✗ 2. 正しい記述(答えではない)
一部の筋肉にとどまるものは部分発作という。
異常放電が大脳の一部(焦点)に限局し、そこが支配する体の一部だけにけいれんが現れるものが部分(焦点)発作です。意識が保たれる単純部分発作と、意識減損を伴う複雑部分発作に分けられます。
✗ 4. 正しい記述(答えではない)
一部の筋肉に始まり全身に広がる場合を二次性全般化という。
焦点から始まった異常放電が両側大脳半球へ波及して全身けいれんに至るものを二次性全般化といいます。「始まりが局所かどうか」が最初から全身に起こる全般発作との鑑別点で、発作の始まり方の目撃情報が焦点の推定に役立ちます。
ポイント
  • 強直性=持続的に突っ張る、間代性=屈伸をガクガク繰り返す。この対比が最頻出。
  • 強直間代発作は「強直期(10〜20秒、呼吸停止・チアノーゼ)→間代期」の順に進む。
  • 発作中の対応は危険物の除去と頭部保護まで。押さえつけない・口に物を入れない・持続時間を測る。けいれんが収まってから回復体位で気道確保する。
  • 部分(焦点)発作は身体の一部に限局。意識が保たれれば単純、減損すれば複雑。
  • 局所から始まり全身へ広がるのが二次性全般化。始まり方の観察が焦点推定の手がかり。
  • 症候性てんかんは脳腫瘍・脳血管障害・頭部外傷など原因を特定できるもの。
比較表
用語筋の動き/広がりポイント
強直性けいれん持続的に収縮し四肢を伸展・硬直呼吸筋も固まり呼吸停止・チアノーゼ
間代性けいれん屈曲と伸展の律動的な反復次第に間隔が延びて終息
部分(焦点)発作身体の一部に限局意識保持=単純、意識減損=複雑
二次性全般化局所から始まり全身へ拡大始まりが局所という点が全般発作との差
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