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理由で解く 柔道整復師

QJ25P031 一般臨床医学

出典:第25回柔道整復師国家試験(2017)午後 問31
問題
圧痛を伴うリンパ節腫脹をきたすのはどれか。
選択肢
1 悪性リンパ腫
2 リンパ性白血病
3 癌のリンパ節転移
4 化膿性リンパ節炎
解答
正解4(化膿性リンパ節炎)
解説

リンパ節腫脹に圧痛を伴うのは急性炎症のときで、選択肢の中では化膿性リンパ節炎が該当する。正答は4。

リンパ節が腫れる理由は大きく、感染などによる炎症性と、腫瘍細胞の増殖・浸潤による腫瘍性に分かれる。炎症性では細菌や毒素に反応して短期間で腫れ、被膜が急に伸展されることと炎症性メディエーターの作用で痛みが出る。局所の発赤・熱感を伴い、原因となった感染巣(う歯、扁桃炎、皮膚の創など)が近位に見つかることが多い。一方、腫瘍性のリンパ節腫脹は増大がゆるやかで被膜の急な伸展が起こらないため無痛性のことが多く、悪性リンパ腫や白血病では弾性硬(ゴム様)で可動性が保たれ、癌転移では硬く周囲と癒着して可動性が乏しくなる。したがって、痛みの有無・硬さ・可動性・経過の速さの4点を確かめると鑑別が進む。無痛性で硬く増大するリンパ節を触れた場合は経過観察に留めず、医療機関での精査を勧めることが重要である。

✓ 4. 正しい
化膿性リンパ節炎
細菌感染により急性炎症が起こり、短期間で腫大するため被膜が急激に伸展され、圧痛・自発痛が生じる。発赤・熱感を伴い、支配領域に原因となる感染巣があることが多い。
✗ 1. 誤り
悪性リンパ腫
腫瘍細胞の増殖による腫大で、無痛性・弾性硬(ゴム様)のリンパ節腫脹が特徴である。発熱・盗汗・体重減少(B症状)を伴うことがある。
✗ 2. 誤り
リンパ性白血病
白血病細胞の浸潤による全身性のリンパ節腫脹で、通常は無痛性である。肝脾腫、貧血、出血傾向、易感染性など骨髄機能低下による症状を伴う。
✗ 3. 誤り
癌のリンパ節転移
硬く(石様硬)、周囲組織と癒着して可動性に乏しい無痛性の腫脹が典型である。原発巣のリンパ流に沿った領域に出現する。
ポイント
  • 圧痛を伴うリンパ節腫脹=急性炎症(化膿性リンパ節炎など)。発赤・熱感・感染巣を伴う。
  • 無痛性+弾性硬(ゴム様)=悪性リンパ腫。
  • 無痛性+石様硬・可動性不良=癌のリンパ節転移。
  • 白血病では全身性・無痛性のリンパ節腫脹に肝脾腫や血球減少症状を伴う。
  • 痛み・硬さ・可動性・増大速度の4点を確認し、無痛性で硬い腫脹は精査を勧める。
比較表
疾患圧痛硬さ・可動性経過
化膿性リンパ節炎あり弾性軟〜硬、可動性あり、発赤・熱感急速(数日)
悪性リンパ腫なし弾性硬(ゴム様)、可動性は比較的保たれる緩徐〜進行性
リンパ性白血病なし全身性、比較的軟〜弾性硬亜急性〜慢性
癌のリンパ節転移なし石様硬、癒着し可動性不良進行性
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