学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §6 診察各論 触診 / QJ25P031
理由で解く 柔道整復師
リンパ節腫脹に圧痛を伴うのは急性炎症のときで、選択肢の中では化膿性リンパ節炎が該当する。正答は4。
リンパ節が腫れる理由は大きく、感染などによる炎症性と、腫瘍細胞の増殖・浸潤による腫瘍性に分かれる。炎症性では細菌や毒素に反応して短期間で腫れ、被膜が急に伸展されることと炎症性メディエーターの作用で痛みが出る。局所の発赤・熱感を伴い、原因となった感染巣(う歯、扁桃炎、皮膚の創など)が近位に見つかることが多い。一方、腫瘍性のリンパ節腫脹は増大がゆるやかで被膜の急な伸展が起こらないため無痛性のことが多く、悪性リンパ腫や白血病では弾性硬(ゴム様)で可動性が保たれ、癌転移では硬く周囲と癒着して可動性が乏しくなる。したがって、痛みの有無・硬さ・可動性・経過の速さの4点を確かめると鑑別が進む。無痛性で硬く増大するリンパ節を触れた場合は経過観察に留めず、医療機関での精査を勧めることが重要である。
| 疾患 | 圧痛 | 硬さ・可動性 | 経過 |
|---|---|---|---|
| 化膿性リンパ節炎 | あり | 弾性軟〜硬、可動性あり、発赤・熱感 | 急速(数日) |
| 悪性リンパ腫 | なし | 弾性硬(ゴム様)、可動性は比較的保たれる | 緩徐〜進行性 |
| リンパ性白血病 | なし | 全身性、比較的軟〜弾性硬 | 亜急性〜慢性 |
| 癌のリンパ節転移 | なし | 石様硬、癒着し可動性不良 | 進行性 |
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