学習トップ / 理由で解く 柔道整復師 / 一般臨床医学 ▸ §6 診察各論 触診 / QJ25P029
理由で解く 柔道整復師
筋の診察は「左右の同じ場所を比べる」ことから始まる。筋トーヌス(筋緊張)は障害部位によって上がり方・下がり方が違い、小脳の障害では低下することが多い。
筋の評価は、視診・触診で萎縮や肥大を見て、力を抜いた状態で他動的に関節を動かし、そのときの抵抗で筋トーヌスを判定する。萎縮の「分布」は原因を絞る最大の手がかりで、神経根や末梢神経の障害では支配領域に一致した限局性の萎縮が出る。筋トーヌスは、錐体路障害で痙縮、錐体外路障害で固縮としてそれぞれ亢進し、小脳障害や下位運動ニューロン障害では低下する。痙縮と固縮の区別は「抵抗の出方」で行い、動かす速度を変えて確かめるとよい。
| 所見 | 痙縮 | 固縮 | 筋トーヌス低下 |
|---|---|---|---|
| 障害部位 | 錐体路(上位運動ニューロン) | 錐体外路(基底核) | 小脳、下位運動ニューロン・末梢神経・筋 |
| 他動運動の抵抗 | 速度依存性。動かし始めに強く、途中で急に抜ける(折りたたみナイフ現象) | 速度に関係なく最初から最後まで抵抗が続く。一様なら鉛管様、断続的にガクガクするなら歯車様 | 抵抗が乏しく、関節が過剰に動く |
| 腱反射 | 亢進、クローヌスあり | おおむね正常 | 小脳障害では振り子様、末梢性では減弱・消失 |
| 病的反射 | バビンスキー反射陽性 | 陰性 | 陰性 |
| 随伴所見・代表例 | 片麻痺、脳血管障害、脊髄損傷 | 無動・振戦、パーキンソン病 | 失調・企図振戦(小脳)、分節性萎縮(神経根症) |
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